社会契約論 (まんがで読破) の感想

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参照データ

タイトル社会契約論 (まんがで読破)
発売日販売日未定
製作者ルソー
販売元イースト・プレス
JANコード9784781605784
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » イラスト集・オフィシャルブック

購入者の感想

ルソーの「社会契約論」の全4編のうち第1編(9章からなる)の1章から6章の内容をもとに漫画化したもの。ルソーの活躍した時期からフランス革命前後までのフランスのような国が舞台でルイ15世と16世を足したような国王や労働者が登場。歴史に忠実というわけではないがフランス革命前後の大きな歴史の流れにルソーの「自然状態」、「一般意志」、「社会契約」などの思想が土台になっていった過程がよくわかる構成。本書を読むと、絶対王政の時期に本書のような民主主義の基本となる本を書いたルソーの勇気に驚く。ルソーは後の思想家や政治家(ロベスピエールなど)にも大きな影響を与えており、数時間で読破できるルソーの入門書として、またフランス革命の入門書として勧められる。

あの大作を漫画にまとめることができるのかと疑問に思い、期待と不安を胸に抱いて、買ってみると、なんと第一編だけでした。よって、社会契約論そのものというよりは、社会や契約について分かりやすく説明することによって、社会契約論について興味を持ってもらい、本家を読んでもらうための足がかりとなるような作品です。漫画の出来は良く、説明自体も分かり易いので、全四巻で社会契約論全体を漫画化してくれたなら、星五つでも良いのですが、これだと原作のただの宣伝みたいな感じなので、星三つです。続刊が出ることを期待しています。

追記
上記のレビューだと、そもそも原作の「社会契約論」を読んだことない人には、あまりにも分かりづらいと思い、付けました(上の説明だけで、漫画のだいたいの仕上がり具合が分かった、という人は読まなくていいです)。
まず始めに、言っておくべきことは、この本は同シリーズのニーチェ関連本やヒトラーの「我が闘争」のような、原作の内容無視の、外れ本ではありません。構成としては、民衆が革命を起こして、王制を打倒するまでの話を、ルソー本人が、原作の「社会契約論」の中に書いてある理論に従って、解説していくという作りになっていて、小難しい説明の多い原作と違って、分かり易くなっていますが、原作の意図をちゃんと汲み取っているので、特に問題は無いと思います。
このレビューを見てる人が一番気になるのは、おそらく、第一編に何が書いてあるのかだと思います。第一編に書かれているのは、社会契約説そのものについてです。つまり、社会契約説とはどういうもので、どういった経緯で生まれたか、などについて書かれています。ちなみに、第二編以降は、契約によって成り立つ社会を作る際の、より具体的な内容が書かれています。第二編が法や立法、第三編が政府などについて書かれていて、第四編では理想国家の体制を固める理論が書かれています。つまり、社会契約説の概要について、ざっと知りたいだけの人は、第一編だけ読んでいればだいたいOKです。この漫画を購入しようか迷っている人は、その辺のことを考えたうえで、買うといいと思います。

おまけ 社会契約説の基礎について

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