VIVA! LIVE! よくぞ女に生まれけり の感想

本自体の重量が軽いので、通勤車中で片手で持ち読める。装丁が、特に中表紙がヨーロッパの本屋に並んでいるように美しく、おしゃれです。
本文は、勝ち犬の雄たけび。小気味よいです。お涙頂戴や、波乱万丈物語ではないのですが、女の生き方、日常生活に対する飽くなき追求が、ジェットコースターのように語られ、まさにタイトルのまま、女にしか理解できない生活の不満を解消すべく闘って来たことに拍手を送りたくなります。文章そのものはうまいとは思えませんが、かえって分かりやすく、アルバムの写真を見ながら著者本人から説明をしてもらっている気分になります。戦後日本における家庭生活の文明論といっても過言ではないかもしれません。