AI時代の勝者と敗者 の感想
参照データ
タイトル | AI時代の勝者と敗者 |
発売日 | 2016-06-23 |
製作者 | トーマス・H・ダベンポート |
販売元 | 日経BP社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » コンピュータ・IT » コンピュータサイエンス » 人工知能 |
購入者の感想
「機械に奪われる仕事、生き残る仕事」と副題にあるが、そんなに危機感を煽る内容ではない。著者の主張としては、AIが大量失業者の発生といった人類の危機になるのではなく、むしろAIによって人類にできることが拡張され、さらなる発展につながるというポジティブなものだ。産業革命時の機械を排斥するラッダイト運動が無意味だったのと同じように、AIも人類の道具である以上、AIが仕事を奪うのではなく、AI時代には働き方が変わるとのこと。また、AI時代のAIとの関わり方について整理されているのがわかりやすい。詳細は省くが、「ステップ・アップ」「ステップ・イン」「ステップ・アサイド」「ステップ・ナローリー」「ステップ・フォワード」の5つに分類している。自分がどれに当てはまるか分かると、将来に不安AIに仕事を奪われるといった不安を抱くこともないだろう。私は「ステップ・イン」かな。現実の仕事でもWebサービスの開発・管理をしているので、運営の自動化などでAIをいかに活用するのかを考えるのが仕事になりそうだ。AIについては、本書ですべてが分かるわけではない。冒頭でも書いたが、本書はどちらかというとAIに対して楽観的な主張をしている。他の本では悲観論を提示しているものがありそうなので、そちらも読んでからAIについてより知見を広げたい。良書があれば教えていただきたい。