グラハム・ボネット・バンド『フロンティアズ・ロック・フェスティヴァル 2016~ライヴ…ヒア・カムズ・ザ・ナイト』【初回限定盤Blu-ray+CD(日本盤限定ボーナストラック収録/日本語解説書封入)】 の感想

個人的には、新しいギタリストの座に就いたJoey Tafollaとの新作を期待しているが、アルバム一枚だけを残したConrado Pesinatoのライブにおけるプレイを映像に残してくれただけでも嬉しい作品。おまけに、ドラムにはMark Zonder(exFates Warnign)が・・・。これだけで期待は数倍に広がったが、セットリストが。ボネットの歴史をなぞる曲ばかりで、少々ウンザリ。時期には最新作"The Book"の曲も(発売前だが)プレイは出来たであろうが、冒険を回避して安全な曲ばかりは、Alcatrazz-Power Live(VHS/DVD)で、まだアルバム発売前にも関わらずセットリストに大幅に加えた事を忘れてしまったの？と聞きたくなる。また、ステージに華を添えるBeth-Ami Heavenstoneのベース音に圧力が無く（ミックスだけの問題だろうか？）貧弱なのが残念。Grahamの歌は、年齢を考えれば驚異的だが、そのステージをウロウロしながら歌う姿に、相変わらずなステージングだな～との感想。Conradoのギターも、ウマィけど、個性や華には欠けるとの印象。トータルでは、まるで「昔の自分を再生するだけのバンド」になっているのが勿体無い。日本盤に高額を払うなら、半額以下の輸入盤（CD/DVD)で十分な内容だ。国産DVDプレイヤーで見れるしね。最後にジャケットにはJimmy Waldo(keys)が映っていますが、海外のサイトの、このLive DVDの説明ではJimmyを除いた４人のクレジットになっていました。