〈オールカラー版〉日本画を描く悦び (光文社新書) の感想

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参照データ

タイトル〈オールカラー版〉日本画を描く悦び (光文社新書)
発売日2013-10-17
製作者千住 博
販売元光文社
JANコード9784334037673
カテゴリアート・建築・デザイン » 芸術一般 » 美術史 » 東洋・日本美術史

購入者の感想

世界的に活躍する日本人画家が、絵に対する考えと哲学をつづった本。新書だが、カラー印刷で、著者の作品や他の芸術家の作品が小ぶりながら色あざやかに掲載されている。また、絵を描くことの本質について考え、原始時代から現代にいたるまで、それは変わっていないとしながら、同時に自らの経歴と作品及び絵画に対する思いを、「千住節」とでも形容できそうな独自の視点から語っている。例として、いくつか引用する。

「マンガばかり読んでいる子は、マンガ家にはなりません。マンガ家になる子は、幼稚園の頃からマンガばかり描いている子です。…(中略)…小説ばかり読んでいる子も小説家にはなりません。小説家になる子は、高校生くらいから文章らしきものを書いている子です。音楽ばかり聴いている子も演奏家にはなりません。演奏家になる子は、3歳くらいから必死に練習している子です」。

「デッサンとは、どこまでを描いたかではなく、どこまでを見たかということです。幼稚園児たちが絵を描くのは、描写力を身につけるためでなく、観察力を身につけるためです」。

「優れた芸術が生まれるには、規則正しい生活が必要だと私は思っています」。

「ブッ飛んだ仕事をする人は、だいたい、見た目は全く常人と変わらない普通の出で立ちで、市民としての生活を静かに過ごして市井の人々の中に溶け込んでいるものです」。

「質の高い仕事をしようと思ったら、まずは作品に向かう時の精神の状態が喜怒哀楽に偏らず、安定していることが大切です」。

「買ってでも努力する人が、才能のある人の生き方です。そして、休んだらそこで終わりです」。

「言い換えれば、毎日がスランプ、毎日が挫折です」。

「世の中に出て、芸術家として1人で活動していくということは、時としていわば無視され、罵詈雑言を浴びながらも生きていくことです」。

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