純粋理性批判〈1〉 (光文社古典新訳文庫) の感想

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参照データ

タイトル純粋理性批判〈1〉 (光文社古典新訳文庫)
発売日販売日未定
製作者イマヌエル カント
販売元光文社
JANコード9784334751982
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 西洋思想 » 西洋哲学入門

購入者の感想

訳者による注釈がかなり冗長に感じられる。
それとカント自身による文章に意味不明な例があって困惑させられる。
例えば「アプリオリな純粋判断の実例」に於いて「物体という経験的な概念を考えてみて欲しい。そしてこの概念のうちに含まれている経験的な要素、すなわち色とか、堅さや柔らかさとか、重さのような要素、さらには不可侵入性のような要素まで次々と取り去ってみて欲しい。するとこの物体はすっかり消滅してしまうが、それでもこの物体が占めていた空間だけは残るだろう」
その物体が占めていた空間は経験による認識ではないと言いたげだが、果たしてそうだろうか。
見るという経験なしに物体を認識するには、盲目の人がおこなっているように触覚や音の反射による認識が不可欠だと思うのだが。
百聞一見に如かずは見る経験の重要さを説いているはずである。
--------追記-------
「物体は広がりを持つという命題は、アプリオリに確認される命題であり、経験的な判断ではない」とあり、間違いなく視覚による認識は経験によるものと捉えていない。
実際には生まれたばかりの赤子は焦点を合わせることができず目を開いても光と暗闇がぼんやりわかる程度で、ぼやけた世界の中で動くものに反応し、やがて触れて物体を認識していくものであって、視覚による認識は経験というバックグラウンドが必要である。
経験無しには色の違いや境界を認識するのみで、物体を認識できない。

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