劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』オリジナル・サウンドトラック の感想
参照データ
タイトル | 劇場版『ドラゴンボールZ 復活の「F」』オリジナル・サウンドトラック |
発売日 | 2015-05-08 |
アーティスト | 音楽:住友紀人(M32.「『Z』の誓い」歌唱:ももいろクローバーZ) |
販売元 | キングレコード |
JANコード | 4988003468057 |
Disc 1 : | ぬいぐるみ達のマーチ (プロローグ) ピラフ一味 神龍出現 CHA-LA HEAD-CHA-LA (メインタイトル) 100万ゼニーゲット! フリーザの潜在能力 平和なひととき クリリンのテーマ びびるクリリン ウイスとの修行 ウイスの教え 不思議な二人 フリーザ軍の襲来 迫り来る恐怖 チームドラゴンの戦い 多勢に無勢 ピッコロ苦戦 フリーザ、恐るべきパワー 悟空、瞬間移動 冷酷なフリーザ ゴールデンフリーザ登場 ゴールデンフリーザとの死闘 悟空反撃 悟空の怒り 卑劣なフリーザ 狂気のフリーザ ベジータの葛藤 地球の最期 我らが英雄、孫悟空 「『Z』の誓い」戦いの後で ぬいぐるみ達のマーチ (エピローグ) 『Z』の誓い -Movie ver.- |
カテゴリ | » ミュージック » ジャンル別 » サウンドトラック |
購入者の感想
収録内容の音楽について:
住友氏による『復活の「F」』のBGMは、前作の順調な出だしと比較して色々と今後の課題が見えるものでした。
まずライナーノーツ内で本人が述べている通り、住友氏という人は恐怖や不安を煽る曲が得意なのに対して、
どうにも明るい曲が良くないようです。「味方」の記号として明るくするために安っぽい電子音を使うのが気になります。
戦争映画ばりの暗い曲から20年前のシューティングゲームのようなBGMに急に変わると凄まじい脱力感が…。
『改』ブウ篇と『神と神』のBGMだとロック調のギターの使い方がとても格好良かったので、
味方の活躍シーンだからと変に明るく装わないでギターを活かしたメロディアスで熱い曲にすればいいのではないかと思いました。
暗いBGMもすぐにエピック的な古代語の物々しいコーラスとドローンに頼るのがありきたりで良くないです。
こういうのが今どきの映画音楽のトレンドなのは分かりますが、
どうにもカンフーアクションに根ざしたドラゴンボールには合わないように思います。
まあどんな物であれ、ドラゴンボールのアニメにおいてフリーザに専用テーマが作られたのには感慨深いものがあります。
Zの頃はフリーザ篇は劇場版BGMの流用によって済ませていた関係でDr.ウィローのテーマをフリーザ用としていましたが、
これだけ長い時を経て遂に専用曲が与えられたのですから。
ただ各キャラのテーマといえば、神龍とピラフ一味のテーマが過去作の丸っきり使い回しなのはどうかと思いました。
監督の指示かもしれないので住友氏を責めるべきかは分かりませんが、菊池俊輔氏の時代にはキャラ毎のライトモチーフは引き継いでも
毎回変幻自在にアレンジしていただけに、そのまんま使いまわしというのはどうにも手抜き感が漂います。
結局のところ、前作時に期待した住友氏なりのドラゴンボール観というのは残念ながら今回も築けずに終わったようです。
作者自身の底抜けの明るさが根底にあるドラゴンボールに、暗いシリアスな曲が得意な住友氏はそもそも致命的に相性が悪いのではないかという気がしてきました。
住友氏による『復活の「F」』のBGMは、前作の順調な出だしと比較して色々と今後の課題が見えるものでした。
まずライナーノーツ内で本人が述べている通り、住友氏という人は恐怖や不安を煽る曲が得意なのに対して、
どうにも明るい曲が良くないようです。「味方」の記号として明るくするために安っぽい電子音を使うのが気になります。
戦争映画ばりの暗い曲から20年前のシューティングゲームのようなBGMに急に変わると凄まじい脱力感が…。
『改』ブウ篇と『神と神』のBGMだとロック調のギターの使い方がとても格好良かったので、
味方の活躍シーンだからと変に明るく装わないでギターを活かしたメロディアスで熱い曲にすればいいのではないかと思いました。
暗いBGMもすぐにエピック的な古代語の物々しいコーラスとドローンに頼るのがありきたりで良くないです。
こういうのが今どきの映画音楽のトレンドなのは分かりますが、
どうにもカンフーアクションに根ざしたドラゴンボールには合わないように思います。
まあどんな物であれ、ドラゴンボールのアニメにおいてフリーザに専用テーマが作られたのには感慨深いものがあります。
Zの頃はフリーザ篇は劇場版BGMの流用によって済ませていた関係でDr.ウィローのテーマをフリーザ用としていましたが、
これだけ長い時を経て遂に専用曲が与えられたのですから。
ただ各キャラのテーマといえば、神龍とピラフ一味のテーマが過去作の丸っきり使い回しなのはどうかと思いました。
監督の指示かもしれないので住友氏を責めるべきかは分かりませんが、菊池俊輔氏の時代にはキャラ毎のライトモチーフは引き継いでも
毎回変幻自在にアレンジしていただけに、そのまんま使いまわしというのはどうにも手抜き感が漂います。
結局のところ、前作時に期待した住友氏なりのドラゴンボール観というのは残念ながら今回も築けずに終わったようです。
作者自身の底抜けの明るさが根底にあるドラゴンボールに、暗いシリアスな曲が得意な住友氏はそもそも致命的に相性が悪いのではないかという気がしてきました。