Amazon Kindleダイレクト出版 完全ガイド 無料ではじめる電子書籍セルフパブリッシング の感想

この手の書籍にありがちですが、フリーのソフトを使うことを推奨しているが為に、私はLibreOfficeの拡張機能として
インストールを促されている　writer2epub が、指定のURLに存在せず、他から探してDLしてもVerが古いせいか
異なる仕様になっており、制作が進みませんでした。新しいVerはDLするとzipファイルで解凍しても拡張機能のファイルが
生成されず、、、こういう場合、どこに問い合わせすればいいのか？

　初めてKindle本を出版する時に面倒なのが、TIN（米国納税者番号）の取得です。その手続きについて調べるため、本書を読んでみました。
　本書の説明で大体分かったのですが、ひとつ問題があります。
　209ページで、「Form SS-4」の入力内容が箇条書きにされているのですが、「7a」の次が「8a」になっていて、「7b」は抜けています。ということは、「7b」は空白で良いということでしょうか。
　しかし、208ページには、書面への記入例の画像があって、こちらでは、「7b」は空白ではなく、「EIN」としっかり記入されているのです。
　どちらが正しいのでしょう。本書からは分かりません。

　実は、web上には、「7b」を空白にしたら、記入漏れとして書類を差し戻され、「EIN」と書いて出し直した、という報告があります。一方で、amazonの用意している記入例を見ると、日本人の例でもイギリス人の例でも、「7b」は空白です。
　私個人の判断としては、「本来は空白が正しい気がするけど、書いた結果差し戻されたという報告はないから、とりあえず書いておこう」ということで書きました。が、本来どちらが正しいのかは疑問のままです。

　それと、本書の6ページに、本書は「2012年4月現在」の情報を元にしていると書かれていますが、「2013年4月現在」の誤りではないでしょうか。

　ちなみに、本書には、TIN取得の後に、「W-8BENフォーム」を郵便で米amazonに送るよう書いてありますが、本書発売後、2013年半ばからは、これはKDPのサイトからオンラインでできるようになりました。ありがたいです。

このガイドブックは、従来の方法で活字本で読むか、KindleのPaperwhiteなどの電子書籍で読むかで、評価は大分違ってくるのかもしれない。
私は今まさに、ＫＤＰの主役であるPaperwhiteでこのガイドブックを読み進めている最中なのだが、やはりガイドブックは活字のほうがはるかに使い勝手がいいということをしみじみ実感しているところだ。
この懇切丁寧なガイドブックを通して、ＫＤＰ出版まであと一息というところまでたどり着いてはみたものの、途中、画像（固定ページ）の部分の見づらさには大いに苦労させられた。
テキストの部分は文字をズームして大きさを調整できるからいいものの、ダウンロードの方法などを解説している画像のページはズーム機能が制限されているため、Paperwhiteでは小さな文字など、虫眼鏡でも使わないかぎり判読できない。
それと、もっと問題なのは、米国への税に関する申請手続きに関する件だ。「TINとかEINとかW-8BENといった申請のために必要な手続きは、書類や用紙をKindleの該当サイトからダウンロードしたのちに、ＦＡＸや郵送で申し込む」という方法が記されているが（ここのレビューでも、その件に関する苦労話がいくつかアップされているが他人ごとではない！）おかしなことに、本家Kindleの該当サイトに行ってもダウンロードのページなどどこにもない。しかもどうやら、今では手続きはネット上で簡単にできるようなのだ。
ガイドブックでは、「郵送のため、手続きの完了には１ヶ月くらいはかかる」とある。ところが実際は、ネット上で数分で完了できるのだ。私は何時間もかけて郵送寸前まで準備をしたのだが、あるサイトでこの事実を知り、途中であわてて取りやめた。
ＫＤＰの作業の中で、一番面倒くさそうでやっかいな部分がこのあたりなだけに、この件を境にこのガイドブックへの信頼感が大分薄れたのは事実だ。（ちなみに、私がこの電子書籍をダウンロードしたのは２０１４年１月４日のこと。その後、該当箇所に改訂が行われたのかどうかは定かではない。活字本に至っては尚更ゆえに、念のため）