図解 ASEANの実力を読み解く: ASEANを理解するのに役立つ46のテーマ の感想

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タイトル図解 ASEANの実力を読み解く: ASEANを理解するのに役立つ46のテーマ
発売日販売日未定
製作者みずほ総合研究所
販売元東洋経済新報社
JANコード9784492444023
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ASEAN加盟国の総面積は日本の約12倍、2012年時点で総人口は約6億人と日本の約4.8倍。しかし、地域全体の名目GDPは、まだ日本の約3分の1だという。2015年にASEAN経済共同体(AEC)が創設されて域内関税を撤廃することが計画されている。さらに、中国の人件費高騰と反日と成長鈍化によって、日本企業の投資先としてASEANは有力な選択肢となっている。そんなASEANの概要を解説した本。

10カ国の事情は様々。シンガポールのように1人当たりのGDPが5万ドル超と日本を上回る国もあれば、所得水準が1000ドルに満たないラオスやミャンマーもある。民族も宗教も政治体制も言語も国によって異なる。

対外開放政策によって発展し、法人税が17%でキャピタルゲインは非課税のシンガポール。ASEANの人口・総面積・名目GDPの4割を占め、人口増加率が高くて9割がイスラム教徒のインドネシア。王室を持ち、仏教国で、産業が集積し、投資環境が整備されているが、周辺国に比べて少子高齢化が進んで労働人口が不足してきているタイ。豊富な天然資源に恵まれ、労働集約的な産業が発展し、世界のイスラム金融においてイスラム債発行の6割を占め、ハラル産業公社によってハラル食品輸出のゲートウェイにもなっている立憲君主制のマレーシア。人口の8割がカトリックで、社会インフラが貧弱なため工業化は未熟だが、英語を話す人が多いことを強みにサービス産業で活路を見出してきたフィリピン。大乗仏教を信仰する共産主義体制の国で、インフラもそれなりに整備されているのに賃金が安いベトナム。

全般的に親日的な国が多い。また、製造業だけでなく、コンビニ各社や牛丼やユニクロなどもこの地域に積極的に展開している。日本企業の自動車やバイクのシェアが高い国も目に付くし、日本文化もそれなりに浸透しているが、平均年齢は日本よりずっと若い国が多い。また、華僑が経済的に大きな地位を占めている国も少なくない。各国それぞれの事情やリスクはあるにせよ、拠点としても、市場としても、魅力的な地域になっていることがよくわかる。

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