Pumpkin Scissors(21) (月刊少年マガジンコミックス) の感想
参照データ
タイトル | Pumpkin Scissors(21) (月刊少年マガジンコミックス) |
発売日 | 2017-08-17 |
製作者 | 岩永亮太郎 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
余裕で星5つの内容でした。
作者の、作品を貫く思想、その回答の多くが得られる巻だった。話の大半はアリスとシャウラの通信に終始しているだけだがこの面白さはなんなんだ。
つまり説得力の強さが生半ではない。この作者は自らの理屈への、論理への肉付けが本当に巧い。押し付けない、納得させるのだ、読む人間に。それは作者自らの思考の繰り返し及び強度を容易に想像せしめ、さらには漫画としての面白さに混ぜ込んだ上で表現しているのだ、感服せざるを得ないし、甘受する身としては感謝の念さえ湧く。
『絶対機能としての正義』アリスと『テロリストの冷静な心情としての』シャウラ、この二人が己の理と情を揺さぶられながら言葉を指し合う姿は宣伝文句である重力級ドラマを総括するに値する面白さである。そして最後に登場するランデル・オーランド。伍長の存在をもってしてどのようにアリスの存在を扱ってゆくのか、次巻がすでに待ち遠しい。
だが待つ時間も贅沢に思える、思わせる、素晴らし作品だと思う。
作者の、作品を貫く思想、その回答の多くが得られる巻だった。話の大半はアリスとシャウラの通信に終始しているだけだがこの面白さはなんなんだ。
つまり説得力の強さが生半ではない。この作者は自らの理屈への、論理への肉付けが本当に巧い。押し付けない、納得させるのだ、読む人間に。それは作者自らの思考の繰り返し及び強度を容易に想像せしめ、さらには漫画としての面白さに混ぜ込んだ上で表現しているのだ、感服せざるを得ないし、甘受する身としては感謝の念さえ湧く。
『絶対機能としての正義』アリスと『テロリストの冷静な心情としての』シャウラ、この二人が己の理と情を揺さぶられながら言葉を指し合う姿は宣伝文句である重力級ドラマを総括するに値する面白さである。そして最後に登場するランデル・オーランド。伍長の存在をもってしてどのようにアリスの存在を扱ってゆくのか、次巻がすでに待ち遠しい。
だが待つ時間も贅沢に思える、思わせる、素晴らし作品だと思う。