ピースピット2017年本公演 『グランギニョル』 [DVD] の感想
参照データ
タイトル | ピースピット2017年本公演 『グランギニョル』 [DVD] |
発売日 | 2017-12-20 |
出演 | 染谷俊之 |
販売元 | ポニーキャニオン |
JANコード | 4988013425194 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » ステージ » 演劇 |
購入者の感想
末満氏の脚本と演出による、吸血種のサーガに魅入られて数年、最新作グランギニョルをついに観ることができました。
それにしても、ものすごく高い完成度。長いはずの時間が、息をつく暇もなく終わった。それも集中して、一言も聞き漏らすまいとして終わった、という感じです。殺陣やギャグを入れるタイミング、その見せ方、全く隙がありません。本当にこの方の演出はもっと評価して足りないくらいだと思います。
また忘れてはならないのが脚本家としての力量でしょう。
この方の脚本は、プレスリリースなどで小出しにする情報すら利用して、ネタがばれるまでは常に観客にミスリードを起こさせます。
有名なのは「lilium」のファルスでしょう。おそらく末満さんの頭の中では、トランプの対極として「ファルス」が浮かんだのだと思います。あくまでも推察なのですが。
しかし、これをそのまま役名にすると、勘のいい何人かは初演前に気がつくかもしれない。そこでこの人の狡猾な(←褒めてる)所は、木の葉を隠すなら森、とばかりにファルスの別の意味・ヒルガオに着目し、登場人物全員を花の名前にしてしまった事。
その甲斐あって、「偽り」の意味はみんなが無視し、それどころかにぎやかしが『ファルスってのはアレの意味だよ~』と頓珍漢な解釈をするに至って、おそらく彼はにんまりしたと思います。意地悪だな!末満さん!(←褒めてる)
今回もファルスという単語が出てきて、観ているこちらは大混乱。落ち着いて考えれば、「SPECTER」とほぼ同時期なのだとわかっているのに、なぜか「何か裏があるのか?」と思ってしまう。愛加あゆさんに歌わせたのも、ミスリードさせるつもりだったかも。ホントに意地(以下同文)
役者の凄さとかも、本当にいくらでも語れるんだけど、やはり脚本と演出ですよ。それによって際立つキャラクター。
特にダリ・デリコの強烈なかっこよさ。おそらく、シリーズ1・2のイケメンです。一見チャラそうで現実主義でデリカシーが無い、そんな男が秘める友愛、正義、燃える勇気。
それにしても、ものすごく高い完成度。長いはずの時間が、息をつく暇もなく終わった。それも集中して、一言も聞き漏らすまいとして終わった、という感じです。殺陣やギャグを入れるタイミング、その見せ方、全く隙がありません。本当にこの方の演出はもっと評価して足りないくらいだと思います。
また忘れてはならないのが脚本家としての力量でしょう。
この方の脚本は、プレスリリースなどで小出しにする情報すら利用して、ネタがばれるまでは常に観客にミスリードを起こさせます。
有名なのは「lilium」のファルスでしょう。おそらく末満さんの頭の中では、トランプの対極として「ファルス」が浮かんだのだと思います。あくまでも推察なのですが。
しかし、これをそのまま役名にすると、勘のいい何人かは初演前に気がつくかもしれない。そこでこの人の狡猾な(←褒めてる)所は、木の葉を隠すなら森、とばかりにファルスの別の意味・ヒルガオに着目し、登場人物全員を花の名前にしてしまった事。
その甲斐あって、「偽り」の意味はみんなが無視し、それどころかにぎやかしが『ファルスってのはアレの意味だよ~』と頓珍漢な解釈をするに至って、おそらく彼はにんまりしたと思います。意地悪だな!末満さん!(←褒めてる)
今回もファルスという単語が出てきて、観ているこちらは大混乱。落ち着いて考えれば、「SPECTER」とほぼ同時期なのだとわかっているのに、なぜか「何か裏があるのか?」と思ってしまう。愛加あゆさんに歌わせたのも、ミスリードさせるつもりだったかも。ホントに意地(以下同文)
役者の凄さとかも、本当にいくらでも語れるんだけど、やはり脚本と演出ですよ。それによって際立つキャラクター。
特にダリ・デリコの強烈なかっこよさ。おそらく、シリーズ1・2のイケメンです。一見チャラそうで現実主義でデリカシーが無い、そんな男が秘める友愛、正義、燃える勇気。