脳にいい勉強法 の感想

苫米地氏の本はほとんど読んでいます。
氏の本は、当代随一の頭脳をお持ちなだけあって素晴らしいものが多い。

最近出た『現代洗脳のカラクリ』『ジャパン・ファースト』『2050年 衝撃の未来予想』などはどれも素晴らしい内容で、カテゴリ別のベストセラー一位を独占しているのも当然なクオリティです。

・・・ただ、この本については、ちょっと読んでいて「うーん？」と首をひねるところが多かった気がします。
記憶法とか勉強の時間帯とか、「これ、他の本でもっと細かく突っ込んでたよね。けっこうアッサリ流すなあ」と思うところがしばしば。

「この書籍は2009年6月に株式会社アスコムから発行された「脳にいい勉強法」を再編集し電子書籍化したものです。」
と説明欄にありますが、正直、2007~2010あたりに出版された苫米地さんの本は、いま見直すとけっこうアラがあるものが多いです。「脱常識力」とか。

はじめて苫米地氏の本を読む人が、こういう「古い著書をkindle化しただけ」というタイプの本にあたってしまうと、
「なんだ、やっぱり苫米地ってトンデモじゃないか」と見切ってしまうおそれがあります。
氏の新刊のクオリティを知っているだけに、なおさら惜しい。

苫米地さんの本がKindleUnlimitedでリリースされるたびにかならずチェックしている私にとっては、
「わざわざこの本を読む意味もないような気もするなあ」と思ってしまう本でした。