詰むや詰まざるや―将棋無双・将棋図巧 (東洋文庫 282) の感想

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参照データ

タイトル詰むや詰まざるや―将棋無双・将棋図巧 (東洋文庫 282)
発売日販売日未定
製作者伊藤 宗看
販売元平凡社
JANコード9784582802825
カテゴリ » ジャンル別 » 趣味・実用 » 将棋

購入者の感想

「勉強の仕方−頭がよくなる秘密 (原題:『人生惚れてこそ』)」(米長・羽生)という対談形式エッセイでも言及されていた詰将棋難解本です。米長氏が「この200題が全て解ければ四段になれる(=将棋プロになれる)」というコメントを読んだ奨励会時代の羽生氏が必死になって取り組んだという本です。(羽生氏に限らず、トップクラスのプロ棋士は大抵本書をこなしているらしいです)
羽生氏曰く「あれをすべて自力で解ければ、いろいろ理論的なことが身につくということもあるんですけれども、もっと大切なことが隠されていますね。(中略) それで終わってみて気づきました。技術が身に付くんじゃなくて、この難解な詰将棋200題を何年もかけて解く情熱とか熱意とかがあるから、つまり、そういう将棋への思いがあるから、プロになれるんだなと。(中略) 毎日毎日、同じ詰将棋を考えつづけて、解けないと、途中でもう嫌だと思って止めてしまう時期があるんです、本当に。だから、私も中断してしまって、6、7年もかかった。それを乗り越えて将棋に取り組む気があるのかどうなのか、将棋への思いが持続するかどうか、そういうことを言われたのだな、ということが理解できたんです。」けだし名言です。「分かることを急いでいたら、研究者になんかならん方が良い。すぐにはワカランことを考えて、そのうち何とかするのが、研究というものなのだから」(森毅)に通じるものがあります。野球の"地肩"ならぬ"地頭"の強さが"考えるプロ"には必要です。
つまり本書は「"地頭"の強さを試す詰将棋集」と言えます。心してかかってください。。。(プロではなく)普通の将棋愛好家も本書の詰将棋の詰み上がりまでの手順や詰み上がりの駒の配置の見事さには感銘を受けることでしょう。(煙詰、裸玉、長手順)

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