間違いだらけのセ・リーグ野球 (廣済堂新書) の感想
参照データ
タイトル | 間違いだらけのセ・リーグ野球 (廣済堂新書) |
発売日 | 2015-11-30 |
製作者 | 小関 順二 |
販売元 | 廣済堂出版 |
JANコード | 9784331519851 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » スポーツ・アウトドア » スポーツ |
購入者の感想
なぜ、2000年代半ば以降のプロ野球では、パ・リーグのチームがセ・リーグのチームを、交流戦や、日本シリーズで圧倒してばかりいるのだろうか?
なぜ、WBCや、プレミア12などの国際大会では、パ・リーグの選手ばかりが大活躍するのだろうか?
この本は、『プロ野球 問題だらけの12球団』(草思社)でおなじみの小関順二さんが、ドラフト戦略や、FA(フリーエージェント)や、育成や、起用方法などといったセ・リーグ野球の問題点を斬るものであるが、確かに小関さんの指摘する通り、セ・リーグの野球には構造的な問題点が数多くある。
実際に、小関さんはこの本で、巨人の主力選手の乱獲を厳しく批判していたが、確かに巨人は、1993年にFA制度が導入されてから他球団の実績のある選手を、金の力に飽かせて乱獲する傾向が強くなっている。
しかも、2000年代以降になると、これを阪神がマネするようになっている。
これでは、次のようなことが起きるのも、当然と言える。
●セ・リーグの6球団(特に巨人と阪神):他球団の主力選手をFAなどで乱獲→若手が台頭できない→最初の数年は優勝を争えるほど強いが、乱獲したベテラン勢が衰えてくると、すぐチーム力が落ちてしまう!
●パ・リーグの6球団:主力選手を奪われることを想定して育成力を強化→本当に主力選手を奪われても、すぐ若手が台頭してくる→チーム力が落ちない!
それの繰り返された結果が、交流戦や、日本シリーズにおける、ここ10年来のセ・リーグの惨敗につながったのである。
特に、2015年のシーズンには「セ・リーグの全チームが勝率5割未満」という前代未聞の事態が、「実況パワフルプロ野球」(コナミ)や、「プロ野球チームをつくろう!」(セガ)などといったゲームの世界ではなく、現実の世界で本当に起きてしまったのである。
これでは、著者の小関さんがこの本を書きたくなるのも、ある意味で当然と言える。
なぜ、WBCや、プレミア12などの国際大会では、パ・リーグの選手ばかりが大活躍するのだろうか?
この本は、『プロ野球 問題だらけの12球団』(草思社)でおなじみの小関順二さんが、ドラフト戦略や、FA(フリーエージェント)や、育成や、起用方法などといったセ・リーグ野球の問題点を斬るものであるが、確かに小関さんの指摘する通り、セ・リーグの野球には構造的な問題点が数多くある。
実際に、小関さんはこの本で、巨人の主力選手の乱獲を厳しく批判していたが、確かに巨人は、1993年にFA制度が導入されてから他球団の実績のある選手を、金の力に飽かせて乱獲する傾向が強くなっている。
しかも、2000年代以降になると、これを阪神がマネするようになっている。
これでは、次のようなことが起きるのも、当然と言える。
●セ・リーグの6球団(特に巨人と阪神):他球団の主力選手をFAなどで乱獲→若手が台頭できない→最初の数年は優勝を争えるほど強いが、乱獲したベテラン勢が衰えてくると、すぐチーム力が落ちてしまう!
●パ・リーグの6球団:主力選手を奪われることを想定して育成力を強化→本当に主力選手を奪われても、すぐ若手が台頭してくる→チーム力が落ちない!
それの繰り返された結果が、交流戦や、日本シリーズにおける、ここ10年来のセ・リーグの惨敗につながったのである。
特に、2015年のシーズンには「セ・リーグの全チームが勝率5割未満」という前代未聞の事態が、「実況パワフルプロ野球」(コナミ)や、「プロ野球チームをつくろう!」(セガ)などといったゲームの世界ではなく、現実の世界で本当に起きてしまったのである。
これでは、著者の小関さんがこの本を書きたくなるのも、ある意味で当然と言える。