第4次産業革命で一人勝ちする日本株 (【2017年上半期版】資産はこの「黄金株」で殖やしなさい) の感想

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発売時期（１２・２）を考えると、短期間でトランプ相場の行方を分析している点で見事な一書。
２０１７年１月２０日、トランプ大統領就任式を経て、市場がどのように動いていくのかが見ものだが、本書では２０１７年の大きな流れをすでに予見している。トランプの発言や閣僚人事、政策の方向性が、悪しきポピュリズムであるとしてメディアのリアクションは厳しいものが多いが、投資家にとって必要な情報は、ポピュリズムによる功罪ではない。トランプの登場によって動き出した市場の熱狂がいつまで続き、その流れがどこに向かおうとしているかである。本書は、２０１５年春先の天井を突破して、２７０００円を伺う相場の到来すらありうる、とする。そのためには「材料」が必要だが、まさかのトランプ大統領誕生で、驟雨人から１００日間の間に「政策」という材料が市場を席巻すると予測。アベノミクスのアの字もなかった民衆党政権末期に、「アベノミクス」の到来を予見した著者だけに、直近から近未来の市場予測は目が離せない。