Fight For Liberty/Wizard CLUB(初回生産限定盤) の感想

昭和歌謡にどっぷりとつかって育った40代から50代の世代には、
確かに最初アレルギー反応があったかもしれません。
それでもじっくり歌詞を追い、グルーブを感じ、パフォーマンスを目にすると、
これが平成の彼らの表現方法なんだと納得できました。
（あまりの疾走感に、置いていかれないように必死でしたが・・・）

人生が二度あるなら・・・・の歌詞にばかり意識がいってしまいがちですが、
その後の「後ろに明日はない」という言葉が全てなのだと感じました。

もう何年も耳にしなかった、久しぶりに聞いた切れ味の鋭い、いい響きです。
まるで沖田艦長のセリフのような、決意を持ったこの言葉を平成の若者が紡ぎ出したことに、純粋に感動を覚えました。
二度あるなら苦しい道は選ばないと謳いながら、それでも行くときは行くと、
精一杯のがむしゃらな自分を押し出している。
想いが足りず言葉が勇み足に出てしまう、不器用に映るかもしれないけれど、
若者は若者なりに一生懸命考えて、1mmでも前に踏み出そうとしている。

前に進むしか、明日はない、ましてや未来などない、それは当時ブラウン管にかじりついて
「ヤマト」を見ていた人すべてと、ヤマトのクルーの内なる想いなのではないでしょうか？

実際の人生が、アニメや映画のようにうまくいかないことなんて皆わかっているけれど、
いつの間にか忘れかけていたイスカンダルへの情熱に、再び火を灯してくれた
すばらしい楽曲でした。（エネルギー充填120%!!!）