京都と闇社会~古都を支配する隠微な黒幕たち (宝島SUGOI文庫) の感想
参照データ
タイトル | 京都と闇社会~古都を支配する隠微な黒幕たち (宝島SUGOI文庫) |
発売日 | 2012-10-04 |
製作者 | 一ノ宮 美成 |
販売元 | 宝島社 |
JANコード | 9784800202383 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論 |
購入者の感想
多くが90年代に発表済みのノンフィクション・リポートが計12本。京都駅前再開発と崇仁協議会、許栄中の逃亡劇、フィクサー・山段芳春と会津小鉄会、佐川急便の元会長などの動きを追った前半が「暴力団と黒幕たちの饗宴」。後半の「宗門と家元たちの饗宴」は西本願寺の内紛、新興宗教の阿含宗、裏千家、細木数子とお墓ビジネス、そして新興宗教・無量寿寺。いずれもそれぞれ興味深く読むことができた。
とはいうものの、いかんせん話がほとんど全部、元の単行本の編集時点で止まっており、その後の様子が分からない。「まえがき」には「記事を再録するにあたり、当時の事実関係を尊重するために、改稿は必要最低限の範囲にとどめた」とある(4頁)。しかし、改稿でなくても、例えば各リポートの末尾あたりに「後日談」「その後の転変」などを補足的に加筆できなかったものか。「京都と闇社会」に切り込んでいった迫力は窺えるものの、むかし評判を取ったリポートを順番を考えてそのまま編集しました、というだけの手法にはがっかりした。手抜きではないか。
とはいうものの、いかんせん話がほとんど全部、元の単行本の編集時点で止まっており、その後の様子が分からない。「まえがき」には「記事を再録するにあたり、当時の事実関係を尊重するために、改稿は必要最低限の範囲にとどめた」とある(4頁)。しかし、改稿でなくても、例えば各リポートの末尾あたりに「後日談」「その後の転変」などを補足的に加筆できなかったものか。「京都と闇社会」に切り込んでいった迫力は窺えるものの、むかし評判を取ったリポートを順番を考えてそのまま編集しました、というだけの手法にはがっかりした。手抜きではないか。