女一匹冬のシベリア鉄道の旅 (コミックエッセイの森) の感想

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参照データ

タイトル女一匹冬のシベリア鉄道の旅 (コミックエッセイの森)
発売日2017-07-15
製作者織田博子
販売元イースト・プレス
JANコード9784781615592
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 歴史・地理・旅行記 » 紀行文・旅行記

購入者の感想

作品のテンポとしては前作『女一匹 シベリア鉄道の旅』の方が良かったように思う。これは前作が「行って、結果として、書いた」というものに対し、本作は「書くために行った」というところに起因してしまっているのではないだろうか?
それでも、シベリア鉄道の旅情、ロシア人の人情、一人旅の不安感・達成感などが、「まさにそんな感じ!」という感じで、読みやすいテンポで描かれている。

前作のレビューに「毒はないが得るものもない」というレビューがあったが、読者によっては旅行記に「毒」の部分であったり、歴史的背景などを「深く掘り下げた」部分、また、旅行情報的な部分を求める人もいることもたしかだが、そうなると、読みやすさ、テンポがなくなってしまう場合も多い。百人の読者に満足してもらえる旅行記というのは難しい。本書は、シベリア鉄道に乗ってみたいという人、あるいは、ロシア(ロシア人)がいまだにコワイという間違ったイメージでとらえている人には最適の旅行記だと思う。

前作がまだであれば、まず前作『女一匹 シベリア鉄道の旅』から読まれることをおすすめします。

なお、絵についてですが、描く時に参考にしている資料(写真)に古いものが多々あるようで、(前作同様)正確でない描写があるように思います。特に、初歩的な描写にそういった箇所が散見するので、もうちょっと編集部は校閲作業を重視すべきだと思った。また、会話に出て来るロシア語のキリル文字に日本語訳は付いていますが、キリル文字にルビが振っていない。これでは多くの日本人にとっては単なる記号に過ぎません。ルビでも振っていれば、ちょっとしたロシア語を覚えるきっかけになったのにと思えるだけに、少し残念。

でも、読むと、シベリア鉄道に乗りたくなります! ロシアに行きたくなる本です!

この本を読んで、一人でも多くの人に、シベリア鉄道、ロシアを経験してもらうきっかけになってもらいたい。
そして、本書の最後に著者が書いている「私たちはいつも同じ道の上にいるんだ」ということを一人でも多くの日本人に体感してもらいたいと思いました。

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