僕は沖縄を取り戻したい 異色の外交官・千葉一夫 の感想
参照データ
タイトル | 僕は沖縄を取り戻したい 異色の外交官・千葉一夫 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 宮川 徹志 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000247979 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係 |
購入者の感想
NHKBSでドラマ放送と記載された帯に目が留まったが、内容は果たしてと興味津々手に取った。
読み進めるうちに千葉氏という豊かな人間性と考え方、事を動かしていく突き詰め方にぐいぐいと引き込まれた。千葉氏の経験から語った「あらゆる可能性はひとりひとりの人間の心にある、集団とか国家の中にはない」は千葉氏が貫いた行動や考え方の根幹にあり、人を動かせるのは人間でしかないという真理を突いた言葉だと思う。「核抜き、本土なみ」に至る経緯、係った人々の様々な考え思惑、政府の立場、政治的考え方、判断、米国の気を損ねないよう配慮しながらも日本の言い分を何とか通そうとした千葉氏たち、様々な視点と客観的思考、現実的判断、条約に籠める文言、広がる解釈等による交渉のむずかしさ、等々、今沖縄雄どう考えたらいいかの極めて貴重な資料となりました。 NHKの公私云々が問題なのではない。大事なことを正確に理解し、問題点について意見を言い合う健全さが必要なのであって、もっと日本人は崇高であらねばならないと思う。得てして日常の些末なことに追われて時が過ぎていく中で、公開資料も含めて細かく聞き取り取材されての執筆に打ち込まれたこの本の著者に敬意を表する。
読み進めるうちに千葉氏という豊かな人間性と考え方、事を動かしていく突き詰め方にぐいぐいと引き込まれた。千葉氏の経験から語った「あらゆる可能性はひとりひとりの人間の心にある、集団とか国家の中にはない」は千葉氏が貫いた行動や考え方の根幹にあり、人を動かせるのは人間でしかないという真理を突いた言葉だと思う。「核抜き、本土なみ」に至る経緯、係った人々の様々な考え思惑、政府の立場、政治的考え方、判断、米国の気を損ねないよう配慮しながらも日本の言い分を何とか通そうとした千葉氏たち、様々な視点と客観的思考、現実的判断、条約に籠める文言、広がる解釈等による交渉のむずかしさ、等々、今沖縄雄どう考えたらいいかの極めて貴重な資料となりました。 NHKの公私云々が問題なのではない。大事なことを正確に理解し、問題点について意見を言い合う健全さが必要なのであって、もっと日本人は崇高であらねばならないと思う。得てして日常の些末なことに追われて時が過ぎていく中で、公開資料も含めて細かく聞き取り取材されての執筆に打ち込まれたこの本の著者に敬意を表する。