ポケットモンスター ダイヤモンド(特典なし) の感想
参照データ
タイトル | ポケットモンスター ダイヤモンド(特典なし) |
発売日 | 2006-09-28 |
販売元 | 任天堂 |
機種 | Nintendo DS |
JANコード | 4902370513905 |
カテゴリ | ゲーム » 機種別 » ニンテンドーDS » ゲームソフト |
ポケットモンスター ダイヤモンド(特典なし) とは
ポケモンが生み出す面白さは収集、戦闘に尽きる。シリーズを通して毎回驚かされるのは、このふたつがゲーム開始30分で味わえるところだ。面白さの肝を出し惜しみせず、序盤から味わうことができる贅沢さは特筆に価する。
あとの展開は、この面白さが繰り返し押し寄せる幸福感の中毒みたいなもの。
ポケモンを求めて草原を探し、釣り糸を垂れ、洞窟へと入り込む。ときには夜中まで時間が過ぎるのを待ったり、大木に蜜をぬって虫ポケモンを待つ。どうしても欲しいポケモンは友達と交換して手に入れる。
ゲーム中にポケモンを見つけ出すことは快感だけれど、友達との交換はさらに快感だ。人間相手なだけに、常に駆け引きを含む取り引きは、プレイヤーの脳を活性化させる。いらないポケモンを相手に渡し、欲しかったポケモンを手に入れたとき、脳内の神経細胞は幸福感でいっぱいだろう。
「ダイヤモンド」ではWi-Fi通信に対応した。遠く離れた友達とも交換ができるのは、この幸福感から24時間離れられないことを意味する。
戦闘はポケモン最大の見せ場である。やっと探し当てたレアポケモンや、大事に育てたポケモンを人前に披露する快感は、いわずもがなだろう。
収集と戦闘。
序盤のわずか30分にポケモンのすべてがあると言い切りたい。
(柿崎俊道 / ゲーム、アニメ業界を中心に活動する編集・ライター。著書に『聖地巡礼 アニメ・マンガ12ヶ所めぐり』など)