人は皮膚から癒される の感想

初めてレビューします。
この感動を上手く伝えるのは難しいと感じながらも、一人でも多くの方と共有できたらと思い、レビューさせて頂くことにしました。

率直な感想として、「非常に深い本」だと感じました。
タイトルから予想していた内容をはるかに超えていて、「幸せに生きるために、本当に大切なこと」を教えて頂いた思いです。

「人間として」の観点からだけでなく、「日本人として」の民族性からも考察されていたのが非常に興味深く、大変参考になりました。

日本人は、個人主義でも集団主義でもなく、「間人主義」
(人と人との間柄に位置付けられた相対的な存在であると感じ、相互に信頼し助け合おうとする価値観)

便利で豊かな世の中になっているにも関わらず、生きにくさを感じる人が多いのは、まさにこの日本人としての民族性などを無視して、欧米の「個人主義」を良しとし、自分と他者との境界線を固く閉じる事から生じているのかもしれません。

著者が言うように「境界が拓かれることで人は癒される」ように思います。
「皮膚を拓いてつながりを拓く」
「心を開く」

私自身はアロマセラピストとして、日々人に触れる仕事をしていますが、
著者の「本当の意味で腕のある施術者は、優れた心理カウンセラーであるといえる」という言葉を胸に刻み、これからはより心に寄り添えるセラピストになりたいと強く思いました。

別の方も書いてらっしゃいましたが、私も付箋を貼りながら味わいつつ読ませて頂きました。
また折に触れ、何度も読み返したくなる、そんな素晴らしい内容でした。
まさに「人生のバイブル」と言える一冊です！