昭和史講義3: リーダーを通して見る戦争への道 (ちくま新書 1266) の感想
参照データ
タイトル | 昭和史講義3: リーダーを通して見る戦争への道 (ちくま新書 1266) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 筒井 清忠 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480069771 |
カテゴリ | 歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般 |
購入者の感想
本書の趣旨は,前書きによると,ややもすると,歴史を人物中心に記述することが専門研究者に忌避されてきたきらいがあるが,歴史に対する興味というのはとりも直さず人間に対する興味なのであるから,正確な史料に基づいた信頼できる視点からの人物論的昭和史を目指した。歴史小説に惑わされがちな読者を正確な資料に基づいた歴史叙述に引き戻す試みである,とのことである。
298ページに15人の政治家,内12人は首相経験者を,一人一章で記述。正確であることはその通りかもしれないが,とにかく一人一人の記述が短すぎ。その重要な事績をざっくり概観するのが精いっぱいで,人物に対する興味に満足を与えるには程遠い。「人物論的昭和史を提供する」という試みは,素人の歴史好きに対しては成功していないように思う。なにか,ビジネス書にある各章のまとめだけ読んだような心持になる本である。
298ページに15人の政治家,内12人は首相経験者を,一人一章で記述。正確であることはその通りかもしれないが,とにかく一人一人の記述が短すぎ。その重要な事績をざっくり概観するのが精いっぱいで,人物に対する興味に満足を与えるには程遠い。「人物論的昭和史を提供する」という試みは,素人の歴史好きに対しては成功していないように思う。なにか,ビジネス書にある各章のまとめだけ読んだような心持になる本である。