がん放置療法のすすめ 患者150人の証言 (文春新書) の感想

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タイトルがん放置療法のすすめ 患者150人の証言 (文春新書)
発売日2012-12-07
製作者近藤 誠
販売元文藝春秋
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購入者の感想

昨年に甲状腺がんを切除した者です。
首のしこりを自分で発見しある総合病院を受診したところ、なるべく早く切ったほうがよいと言われたので、すぐを希望したところ、病院のスケジュールの関係で2か月待ちとなりました。そのとき「待ってもらって申し訳ないが、20年ぐらいほっておくとどうなるかわからない、というようなものです」と言われ、矛盾した話に混乱したのですが、がんと言われた直後の動揺で深く考えられませんでした。今思えば、病院の事情で「すぐに」と勧めたものの、まったく急ぐ必要はなかったので、本音をもらしてしまったのだと思います。
身体はなんともなかったので、手術はしたくなかったのですが、家族の動揺には勝てませんでした。
結局は別の病院で切除術を受けましたが、まったく調子が悪いです。一年経っても手術前のパフォーマンスをすることはできません。
手術前に近藤先生を知っていたらと後悔先に立たずです。
医療関係者のみならず、家族、友人を含め、手術によってどんなにQOLが損なわれるか、患者でない人には想像できないのだと実感しています。
医学関係者からの近藤批判は多いですが、近藤先生の主張は患者の立場に立っての発言であることを理解してほしいと思います。患者、家族、医者をはじめ多くの人に読んでもらい、がんの真実と患者の生活、命について考えてほしいです。

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