オペラでわかるヨーロッパ史 (平凡社新書) の感想
参照データ
タイトル | オペラでわかるヨーロッパ史 (平凡社新書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 加藤 浩子 |
販売元 | 平凡社 |
JANコード | 9784582857979 |
カテゴリ | エンターテイメント » 音楽 » クラシック » オペラ・声楽 |
購入者の感想
オペラとその背景の歴史をここまで調査して深く考察している本はなかったと思います。著者はヴェルディをはじめとするヨーロッパのオペラの専門家でもありますが、経歴を見るとバッハの研究でドイツに留学しているという異色の音楽評論家。ヨーロッパに暮らし中世から近代の音楽史を知る彼女ならではの知見がこの本を成り立たせています。ヴェルディのリゴレットとヴェラスケスのラス・メニーナスの関連性を指摘したのは見事としかいいようがありません。タイトルばかり洒落ていて、中身はオペラの筋書きという本が多い中、久々に重みのある素晴らしい本を読むことができました。