生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫) の感想
参照データ
タイトル | 生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 泡坂 妻夫 |
販売元 | 新潮社 |
JANコード | 9784101445069 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
袋とじの小説は、初めてだったので、届くまでも楽しみだったし、届いてからも、袋とじをどのタイミングで開けようかと、本来の小説にはない楽しみまでありました。
高い送料で海外までわざわざ取り寄せたので、その割にはちょっと…という感じでした。袋とじを切る前の短い話は、突然新しい人物が紹介なく飛び出すことがあり、整合性は決して十分とは言えないと感じてしまいました。ただし同じ本をこうして2回読ませるというのはワクワクする試みではありますし、こういうトリックを短いバージョンで自分で作ってみたら楽しいだろうかと、夢も膨らみました。気に入った点は、袋とじを切る前と切った後では同一の単語が全く違うニュアンスで使われていたところと、全体としての人物像が予想以上に変化するところ(ネタバレになるので具体的には書けませんが…)です。