科学の扉をノックする (集英社文庫) の感想

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参照データ

タイトル科学の扉をノックする (集英社文庫)
発売日2011-03-18
製作者小川 洋子
販売元集英社
JANコード9784087466744
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 芥川賞 » 101-125回

購入者の感想

『博士の愛した数式』の著者が、7人の専門家にインタビューしたレポートを一冊にした本です。科学の本というと敬遠する人もいるかと思いますが、惑星が恒星とは違って自ら光っていないということすら知らなくて驚いたというような著者が理解して噛み砕いて説明してあるので、中学生以上であればほとんど問題なく読めると思います。しかし、インタビューしている相手は、それぞれの分野の一流の人ばかりです。登場するのは、以下の人達です(敬称略)。

・渡部潤一(宇宙):「結局、一度誕生した物質は無にはならないのです」
・堀秀道(鉱物):「ルーペは5秒以内にで取り出せる」
・村上和雄(DNAと細胞):「単に客観的な事実に捕らわれているだけならば、決まりきった結論しか出てこない(中略)新しい真理を発見しようと思ったら、理屈や常識を飛び越える感受性が必要になってくる」
・古宮聰(スプリング8):「(放射光とは)ほぼ光速で直進する電子が、その進行方向を磁石などによって変えられた際に発生する電磁波です」
・竹内郁夫(粘菌):「粘菌はわれわれと同じ真核生物の一種です」
・遠藤秀紀(遺体科学):「ゾウを埋めると、骨になるまで2年くらいかかります」
・接木敏之(トレーナ):「(伸びる選手は)分かります。悲しいくらい分かります。その選手の運動能力だけでなく、性格や人生観がものすごく影響します」

いかにも文学部出身の作家らしい、柔らかく時にはロマンチックな表現を交えて、とてもわかりやすく読みやすく紹介していて、気軽に楽しく読めます。

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