この素晴らしい世界に祝福を！(5) (ドラゴンコミックスエイジ) の感想

期待していただけに少し残念です。

ノベライズ全巻（スピンオフ含めて）を読んで、アニメ1期・2期（現段階で9話終了）を観ている立場からすると、コミックならではの言い回しやオリジナルの展開（4巻の「めぐみん・ザ・リッパー」など）が全く無く、アニメを後追いしているだけの感があります。
逆にアニメの方が原作の意を汲んでいるなと感じました。

また、アンソロコミックなどと比較しても明らかに絵の質（特にめぐみん）がイマイチです。
同じKADOKAWAから出版されているこの素晴らしい世界に爆焔を! 1 (MFコミックス アライブシリーズ)のめぐみんの方がキャラクター原案の三嶋くろね先生の雰囲気や作中の感情描写などが上手く、適切だと感じます。

コミックシリーズ連載開始当初は良かったのかもしれませんが、様々なサードパーティー製のキャラクターイラストが溢れかえっている今、絵のクオリティが横ばいなのは残念です。

特に今作5巻のラストページ（P160）に登場したウィズの絵にはビックリしました（4巻の表紙のウィズと裏表紙のエリス様は最高だと思います）。

このすばの熱烈なファンの方、コミックは1巻から全巻揃える派の方は買っても損はないと思いますが、このすば初心者の方がアニメを観た後に読むと、おそらく次巻は買わないと思います。

以上の理由で星3つです。