メイドインアビス（６） (バンブーコミックス) の感想

アニメで主人公の少女が右手のケガを直すために施した医療処置が、小便漏らして絶叫する程の苦痛だった
シーンに慄いてしまい、しばらく拒絶反応を起こしていたのだが家族に薦められたこともありコミックを
大人買いして一気読み。
深い。穴も深いが物語も深い。　あの残酷シーンも序の口だった・・・正直ここまで得体の知れない
極悪・凶悪をもっともっと突き抜けた悪人・・・もはや悪なのかどうかさえ判然としない敵役の登場。
残酷シーンの連続にそぐわない、余りに可愛らしいキャラクター・・・うう、混乱する。
つまらない常識を振り回して重箱の隅をつついて伏線が回収されないだの現実的でないだのと
御託を並べたくなる人は、正直買わない方がいいと思いますが、穴に惹かれ穴を覗き込みたくなる人は
買って損はない、いや、何度も読み返せる美味しい本です。　あーフィギュアも欲しくなった。

kindlマンガはランキングと評価から検索して探すタイプです。
ランキング上位に顔を出して、どんなマンガかな？と疑問を持ちながらも、
表紙絵と題名？で勝手にターゲットがニッチなマンガだと思い込んでしまっていました。

ところが実際は、わくわくが止まらない、どんどん次が読みたくなる、これぞ！と膝を打ちたくなるような冒険マンガです。
世界観、設定、登場人物、キャラクターも魅力に溢れていて、一読目も、読み返した時も両方楽しめる良作です。
このレビューが今までスルーしている読者層に届いて、アビスの世界に誘ってくれることを望みます。

アニメで知り、ここで見た「度し難い」というコメントに背を押されるようにコミックスを揃えました。
新しく触れるものには用心深くふるまうようになってしまいましたが、叩いて渡らずということにならずに済んでよかった。良い出会いでした。

新たな展開！
６層の街！独特の価値文化！レグを知っておりどこかミーティを彷彿させる少女！地上から降り注ぐ死者への花と位牌(？)！ミーティを知っている街の住人！
ああ！早く７が読みたいです！

ハードな展開からの希望のコントラストが印象的だった5巻からまたガラッと変わり、どこか放牧的な印象を受けた巻でした。
いよいよラストダイブ、前人未到の世界があるのか？
という期待と不安の入り混じったお話の展開でしたが、なれ果て達の村は可愛いけど未知の風習に油断出来ない緊張感があり、まあああ！のシーンは思わず目を背けたくなるほどの残酷さでした…。
リコのタフさと明るさに救われた感があります。
お話の間にはさまる双子のエピソードや最後にレグが見た光景、そして2000毎のお祈りガイコツの秘密など、今後アビスの成り立ちに関する伏線がてんこ盛りで、早く7巻を手にしたくなる事間違いなし。
新キャラのなれ果ての姫も行動が読めなく、可愛いけど怖さもある魅力的なキャラでした。
今後も買います

ここまで読んでいる方であれば，もう何もいうことはないでしょう．
アビスの最後（絶界行）までこの作品を楽しみましょう．