ルノワール ――光と色彩の画家 Kadokawa Art Selection (角川文庫) の感想
参照データ
タイトル | ルノワール ――光と色彩の画家 Kadokawa Art Selection (角川文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 賀川 恭子 |
販売元 | 角川書店(角川グループパブリッシング) |
JANコード | 9784043943296 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
角川文庫の“芸術”シリーズを「ピカソ」以外全て読んだけれど、本書が一番馴染みやすいと思う。絵画技法に関する説明がサラリとしていて専門的分析が極力抑えられているからだ。文庫本のお手軽感としてしっくりくる。ルノワールは彫刻作品も残しているそうだが、図版では紹介されていないのが残念。写実的方法論(質感と陰影の重視)から離れて、抽象化と個性化が加味されるとその画家の文体のようなものが明確に出てくるので、作品に対する好き嫌いが分かれてくるのだなと思った。豊満でどちらかというと幼児的な裸婦像よりも初期の印象派の方が部屋に飾りたいなと思う。