Lunar Maria【DVD付】 の感想

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さすがエレガことElements Garden手掛ける楽曲。ついに小野大輔楽曲にて実現の、
この黄金コラボ、といったところなのだが、サビなど基本的な楽曲テイストのノリとしては、
こういった表現は若干の齟齬があるだろうが一見煌びやかで華やぎに満ち、洗練された楽曲の
ようでいて、むしろ泥臭い歌謡曲調であるのが、ハンサム小野D表現なのがニヤリとさせられる部分。

オトメ系ゲーム『神々の悪戯（あそび）』のテーマ曲ということもあり、アールデコ調のアルバム
ジャケや黄金（ゴールド）を基調とした中世シックな衣装に身を包んだ小野D自身のフォトなどは、
今回の華麗な楽曲コンセプトともに、なかなかのツボ。勿論、Lunar Mariaという繊細かつ美麗な
楽曲の雰囲気も併せ、でありながら非常にドラマチックで情熱的な歌詞やヴォーカルがキャッチー。

しかし、小野大輔自身としては、むしろ自身が作詞を手掛けたc/w「暁の轍」の気合の入れ方が
半端ない気がする。さながらゲーム劇中のストーリーを描いているようで、その実リアルな現実的、
人生や生き方、その中で出会うドラマの一遍のような歌詞内容に、なかなかに惹き付けられる。
それはやはり演者である小野自身が常々架空のドラマを演じながら感じ紡いでいるもの、そのもの
であるのだろう。その意味での類稀なる豊かな作詞能力も堪能し、彼が今どこへ向かって行こうと
しているのかも、如実にその心情的熱さを垣間見ることができたような気がした、力強く印象的な良作。
エレガとコラボすることで、そういった本来彼自身が目指している地平が少しづつ見えてきたようである。