ネクスト・アジア 成長フロンティアは常に動く の感想
参照データ
タイトル | ネクスト・アジア 成長フロンティアは常に動く |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 後藤 康浩 |
販売元 | 日本経済新聞出版社 |
JANコード | 9784532355913 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
本書はアジアの中心が中国からASEAN、そしてインド洋の国々に複数の軸を持ちながら移っていくというストーリーラインのもと、中国、インド、ASEAN各国等で起きている事象紹介を中心に本が展開されています。本書を読み終わった時の率直な感想は、おそらく著者が言わんとすることに近いことが、今後起こるのだろうな、と感じはしましたが、説得力は弱い。例えば、国によって描写にかなりバイアスがかかっていて、ある国はよい面ばかり紹介され、ある国は悪い面ばかりが紹介されていること(例:ベトナムの近年の政治経済面での混乱は全く触れられていない)、また新聞、雑誌記事の小ネタをバラバラと散りばめて、国全体の方向性を語ろうとしている記述が多く、正直鵜呑みにはできませんでした(日本企業A社、B社、C社が進出したからこの国は有望だ、という演繹法は説得力に欠けます)。その意味では、日本経済新聞社出版にしては、ずいぶん分析面が主観的&非データ的だなと感じました。私は買う前にもう少し客観的かつデータ分析面を期待していたので、その意味では若干物足りませんでした。