地質学の自然観 の感想
参照データ
タイトル | 地質学の自然観 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 木村 学 |
販売元 | 東京大学出版会 |
JANコード | 9784130637114 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 地球科学 |
購入者の感想
日本の地質学のパラダイム転換の時代を通じて一貫して最前線で研究した、著者の自然と社会そして研究への考え方を、広範囲に読みやすく書いている。帯の「地質学をリードしてきた著者が熱く語る」という惹句はぴったりマッチしている。個人的には、今からみれば夜明け前の、学生~大学院生時代の記述に当時の熱気が偲ばれた。
プレートテクトニクス革命については、泊次郎『プレートテクトニクスの拒絶と受容』(東京大学出版会)があり、科学史として非常に興味深く読めるので、併読もお勧めです。同書にも著者の名前は、16年間空白だった東京大学地学科教授への着任者として、一カ所だけだが出てくる。本書でも「はじめに」で東京大学の地質学教室の閉鎖と地球惑星科学専攻への統合再編について触れているが、まだまだ生きている歴史ということか、本文中ではさらっとしか書かれていないが、興味のあることろである。
最後の「付録 これから論文を書こうとする若い読者のために」は、サービスかも知れないが、本文とも照応する部分が感じられた。
目次は多少詳しく項目が記載されているが、著者の思想に触れるためには、索引があれば有難かった。
心臓バイパス手術をしたとのことであるが、著者の健康と活躍を祈る。
33ページ1行目「~ダーウィンが一九三五年、~」は「一八三五年」の誤り。
プレートテクトニクス革命については、泊次郎『プレートテクトニクスの拒絶と受容』(東京大学出版会)があり、科学史として非常に興味深く読めるので、併読もお勧めです。同書にも著者の名前は、16年間空白だった東京大学地学科教授への着任者として、一カ所だけだが出てくる。本書でも「はじめに」で東京大学の地質学教室の閉鎖と地球惑星科学専攻への統合再編について触れているが、まだまだ生きている歴史ということか、本文中ではさらっとしか書かれていないが、興味のあることろである。
最後の「付録 これから論文を書こうとする若い読者のために」は、サービスかも知れないが、本文とも照応する部分が感じられた。
目次は多少詳しく項目が記載されているが、著者の思想に触れるためには、索引があれば有難かった。
心臓バイパス手術をしたとのことであるが、著者の健康と活躍を祈る。
33ページ1行目「~ダーウィンが一九三五年、~」は「一八三五年」の誤り。