ソードアート・オンライン プログレッシブ1 (電撃文庫) の感想
参照データ
タイトル | ソードアート・オンライン プログレッシブ1 (電撃文庫) |
発売日 | 2012-10-10 |
製作者 | 川原 礫 |
販売元 | アスキー・メディアワークス |
JANコード | 9784048869775 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル |
購入者の感想
※アインクラッド編のネタバレを含みます※
前作でも優れた文章力で作品の世界観に引き込まれましたが、本作では更に力量が上がっています。
しかし、キャラクター(特にサブキャラクター)に魅力を感じることが出来ませんでした。私は主人公チーム
より敵役や脇役に惹かれるタチなので、周囲のキャラに厚みがないというのは、大きなマイナスに感じて
しまいます。
アインクラッド編の頃は、キリトとアスナ、二人の物語だと思って読み進めていたので、かなり閉塞的な人
間関係であっても、あまり気にならずに読むことが出来ました。キリトにとって強敵となるヒースクリフもい
ましたし。
しかし、それが本作になると、多くのキャラが主人公の引立て役や、エピソードを書くための使い捨てキャ
ラになっているように思えます。
ヒロインのアスナですら、あからさまに主人公のために用意されたキャラクターになってしまったように感
じます(ゲームシステムをキリトが説明するための生徒役、もしくはラブコメ要員)。凛々しく可憐で、キリト
を引っ張っていくようなアスナが好きだったので残念です。
また、全体を通して緊迫感が薄いです。アインクラッド編では、明日の命も知れないからこそ、16歳という
年齢であっても、二人が結ばれたことに説得力があったのだと思います。本作でも、徐々にSAOという世界
の暗の側面が色濃く描かれて行くのかもしれませんが、今の時点では雰囲気が明るすぎるので、今後どの
ように展開させるのか気になる点です。
結論として、私はアインクラッド編の印象が強すぎて、本作はどうも自分が思っていたものと違うと感じてし
まいました。
前作でも優れた文章力で作品の世界観に引き込まれましたが、本作では更に力量が上がっています。
しかし、キャラクター(特にサブキャラクター)に魅力を感じることが出来ませんでした。私は主人公チーム
より敵役や脇役に惹かれるタチなので、周囲のキャラに厚みがないというのは、大きなマイナスに感じて
しまいます。
アインクラッド編の頃は、キリトとアスナ、二人の物語だと思って読み進めていたので、かなり閉塞的な人
間関係であっても、あまり気にならずに読むことが出来ました。キリトにとって強敵となるヒースクリフもい
ましたし。
しかし、それが本作になると、多くのキャラが主人公の引立て役や、エピソードを書くための使い捨てキャ
ラになっているように思えます。
ヒロインのアスナですら、あからさまに主人公のために用意されたキャラクターになってしまったように感
じます(ゲームシステムをキリトが説明するための生徒役、もしくはラブコメ要員)。凛々しく可憐で、キリト
を引っ張っていくようなアスナが好きだったので残念です。
また、全体を通して緊迫感が薄いです。アインクラッド編では、明日の命も知れないからこそ、16歳という
年齢であっても、二人が結ばれたことに説得力があったのだと思います。本作でも、徐々にSAOという世界
の暗の側面が色濃く描かれて行くのかもしれませんが、今の時点では雰囲気が明るすぎるので、今後どの
ように展開させるのか気になる点です。
結論として、私はアインクラッド編の印象が強すぎて、本作はどうも自分が思っていたものと違うと感じてし
まいました。
SAOのアインクラッド編の1層目からを描いたのがこのプログレッシブだそうで、もともとアインクラッド編の1層目からのストーリーに興味があったので、読んでみました。
ちなみに、本巻は八巻に収録されている「はじまりの日」の続きからスタートしています。
さて、感想はというと、アスナとキリトの出会いやら、キリトのキャラにかなり矛盾が生じている事態になっていて、正直、う〜ん…となる内容なのは否めないかなと思います。
本巻から読み始めるとしても、肝心のはじまり部分がさっぱりわからないので、既刊部分を読まなければ話がわからないのですが、既刊部分から読むと、今度はアスナとキリトの出会い等が大きく異なると思われるので、かなりの違和感があります。もともと、短編集でも、アインクラッドでの「圏内事件」等は作者も矛盾が生じていると認めているところがあるほどのものだったので、やはり、既存の設定通りでアインクラッド編を書ききるというのは難しいのだろうなということが伝わってくる作品ではないかと思います。
既刊部分を読んでしまっている私としては、「キリトさん、これ、ソロプレイヤーじゃなくね?」と思ったり、「アスナさん、デレるのはまだまだ先だったんじゃ…」と思ってしまったり…。まぁ、キリトさんを完全ソロにするとかなり退屈な話になるのはわからなくもないのですが、パートナーが基本的にアスナなので、既刊部分といろいろと抵触する部分が1巻からすでに出てき、既刊部分との調整はほぼ無理ゲーと化しております。ただ、あとがきに作者が書かれているように、パートナーをアスナにしたい気持ちはよくわかるのではありますが…。
と、かなり既刊部分との矛盾、抵触をくどくどと書きましたが、アインクラッド編がすでに完結している以上、このプログレッシブシリーズは設定上かなり矛盾した話が続いていくことはほぼ間違いないと言わざるを得ないので、これから本巻、本シリーズを読む方は、その点の覚悟をして読んでください。
ちなみに、本巻は八巻に収録されている「はじまりの日」の続きからスタートしています。
さて、感想はというと、アスナとキリトの出会いやら、キリトのキャラにかなり矛盾が生じている事態になっていて、正直、う〜ん…となる内容なのは否めないかなと思います。
本巻から読み始めるとしても、肝心のはじまり部分がさっぱりわからないので、既刊部分を読まなければ話がわからないのですが、既刊部分から読むと、今度はアスナとキリトの出会い等が大きく異なると思われるので、かなりの違和感があります。もともと、短編集でも、アインクラッドでの「圏内事件」等は作者も矛盾が生じていると認めているところがあるほどのものだったので、やはり、既存の設定通りでアインクラッド編を書ききるというのは難しいのだろうなということが伝わってくる作品ではないかと思います。
既刊部分を読んでしまっている私としては、「キリトさん、これ、ソロプレイヤーじゃなくね?」と思ったり、「アスナさん、デレるのはまだまだ先だったんじゃ…」と思ってしまったり…。まぁ、キリトさんを完全ソロにするとかなり退屈な話になるのはわからなくもないのですが、パートナーが基本的にアスナなので、既刊部分といろいろと抵触する部分が1巻からすでに出てき、既刊部分との調整はほぼ無理ゲーと化しております。ただ、あとがきに作者が書かれているように、パートナーをアスナにしたい気持ちはよくわかるのではありますが…。
と、かなり既刊部分との矛盾、抵触をくどくどと書きましたが、アインクラッド編がすでに完結している以上、このプログレッシブシリーズは設定上かなり矛盾した話が続いていくことはほぼ間違いないと言わざるを得ないので、これから本巻、本シリーズを読む方は、その点の覚悟をして読んでください。