ブレードアークス from シャイニングEX の感想

※サンプル画像 クリックで拡大します

格闘ゲームでありながらネット対戦がないというのは
最近のソフトでは珍しく、大きな欠点だと思います。
仮にそれを許せたとしても、ＣＰＵの難易度が
低いということが致命的でした。
始めて1時間弱でＨＡＲＤと闘って互角にできるくらいの難易度です
（難易度は5段階でＨＡＲＤは4段階目の難易度＆本作の
アーケード版は未プレイです）
ハンデを付けることもできないので、難易度に不満がある人は
少なくないと思います。

ストーリーモードはキャラクター別で用意されていますが全８戦で
あっさりしている印象です。設定から１本先取に変更可能なので
各ストーリー２０分程度（私がクリアした12キャラの平均）で終わります。
途中セーブも無いようなので短いこと前提だったみたいです。
アリーナモードは全３０戦のサバイバルです。難易度上、これがクリアできると
フリー対戦の最大難易度が不満に感じると思います。
アートギャラリーは特定の条件（〇〇でストーリーをＨＡＲＤ以上でクリアなど）を
満たすか、プレイ成果に応じて得られるポイントを使うことでイラストが
アンロックされ全部で210枚くらいあります。格闘ゲームが苦手でも
ポイントさえ稼げば全イラストのアンロックが可能なのは良い点です。

ネット対戦がなく、ＣＰＵの難易度が低いためゲームの目的が
全イラストをアンロックすることになっています。
そのためシリーズのキャラクターが大好きだという人以外には、おすすめできません。

全体的なボリュームの少なさもかなり気になりますが
現在プレイをしていてフリーズや処理落ちなどの不具合は特に見当たらないので
ネット対戦機能を付けて、ＣＰＵの難易度の上限を2個程度増やすだけでも
平均評価が星２つ近く上がるのではないかと思います。
もし何かしらの事情でネット対戦を無くすしかなかったとしても、1人でも十分楽しめるような
代わりの機能をもう少し考えて頂ければ良かったのにと思うばかりです。

難易度Hardで4キャラほどストーリーのエンディングを見た時点でのレビューです。
私は現時点ではさほどこのゲームに失望したり、購入に後悔はしていません。

ただ、何故多くの方が酷評している中で私があまり不満に感じていないかを冷静に考えると、皮肉にも格闘ゲームファンに向けた作品ではないからだと考えるに至りました。
格ゲーファンの方々は以下のように考えられたのではないでしょうか。私の感想と対比します。

１・低い難易度
私→下手糞でカプコン、SNK、アーク等のゲームだとNormalでもきわどい私にはちょうどいい程度。
格ゲーファン→ただのヌルゲー。

２・オン対戦無
私→私はオンだと下手すぎてランクマッチのカモになるだけなので、オン無しと聞いても気にしていなかった。
格ゲーファン→一番熱くなる要素が抜かれている。

３・美少女要素
私→RPGやSLGのプレイが主で、なおかつシャイニングシリーズが好きある。さらに格ゲーの趣味もアルカナハートやファントムブレイカーのような色物の方が好みなので抵抗無し。
格ゲーファン→注力すべき点がずれている。

格闘ゲームが好きな方であるほど勧められないという何とも皮肉なゲームであると考えます。
私のような稀有な趣向のユーザーには好まれる作品なのではないかなと感じました。

星2つマイナスの理由は、予約の目当てだったDLCのソニアがただのアンロックであったからです。ディスクに入っている情報をアンロックしただけです。
中古価格は間違いなく下がると思いますので、ソニアが後で有料アンロックされたらさすがに後悔するかも。。。

12/20追記
PS4のシェアプレイで対戦をしてみた感想を追記します。
シェアプレイのホストとゲスト両方の立場で対戦をしました。2回とも相手は日本の方でした。互いに光回線利用であれば全くラグ無しで対戦できました。
ゲストとして対戦した方が若干画質が落ちます。それ以外は気になる点はありませんでした。