マッチスティック・メン [Blu-ray] の感想

好きなリドリー・スコット作品のBlu-rayは、国内外含め買っているのですが
本作は一度北米でアナウンスされ、暫く放置（？）されていたのですが
やっと北米でも10月に発売される事になり、日本版もあまり間を開けずに出るのが嬉しいです。

一足先に発売された北米版とDVDの画質比較は
こちらで観られます。
（アドレスは載せられないそうなので、「caps-a-holic.com」と検索して
　そのページの検索で「Matchstick Men」と入れて下さい。
　本編のキャプチャーをDVDとBlu-rayで見比べられます）

北米版にも日本語字幕、吹き替え付きなので
同じマスターです。

本作のストーリーは過去のDVDなのでも見られると思うので端折りますが
Blu-rayで見る事の意義は、やはり映像美です。
本作の主人公はやや病的な「潔癖症」で、インテリアにも
拘りがある詐欺師です（これは監督自身の性格も重ねているとの事）
彼が冒頭自分の家を掃除するシーンでは
美しいプールの湯や揺らめきと、柔らかい光の先込み具合
インテリアの磨き上げられた、ショールームのような
美しさはDVDではちょっと物足りない所を、Blu-rayでは
しっかり説得力をもって描いています。
この光と影の美しさも、リドリーらしい見どころです。

（ここから下はややネタバレになります！）
その彼が、ラストに普通の町のカーペット屋さんになる時の
病が治り新たに家庭を築き直すところに
静かな感動とほろ苦さがあるので、冒頭の綺麗なインテリアの
映像美に説得力を出す為には、やはり高画質なBlu-rayで
見直してもらいたい作品です。

Mpeg4/AVCでDTS-HD MAロスレス収録予定。