夏色の初恋 (ライムブックス) の感想

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参照データ

タイトル夏色の初恋 (ライムブックス)
発売日販売日未定
製作者メアリ バログ
販売元原書房
JANコード9784562044733
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 文芸作品 » 英米文学

購入者の感想

前作『あやまちの恋に出逢って』のヒーローだったトレシャム公爵の妹アンジェリンの物語。
前作では既にアンジェリンは結婚している女性として出てくるので、
時間はこちらの方が2年ほど前ということになります。

『あやまちの恋に出逢って』では、アンジェリンはおしゃべりなだけで邪魔な感じ、
その夫というのも存在感がなかったので、あまり期待しないで読みました。
確かにアンジェリンは社交界デビュー前の世間知らずで子供っぽく、おしゃべりが煩いうえに
ファッションセンスもどこか変。だけど性格は悪くなく、傷つきやすい少女です。
彼女の相手になるヒーローも、堅物として描かれてはいますが、しっかりして頼れる人物。
ただ、二人には何の障害も試練もなく、悪い人も出てこず、
この二人が自然に接近していく様子だけでは面白味が少々足りない気が。
他のカップルの動向も並行して描かれるので救われたという感じです。

嬉しいのは、『あやまちの恋に出逢って』でカットされたシーンが30ページ紹介されていたこと。
求婚、結婚式、領地に戻るシーンです。
読んでみると、確かにこれはカットした方が効果があったと思いますが、
せっかくの大事なシーンなので、読めてよかった、と満足できました。

もう一冊、アンジェリンのもう一人の兄(トレシャム公爵の弟)フェルディナンドを描いた作品が
あるはずなのですが("No Man’s Mistress”)これも邦訳が出るのでしょうか。
遊び人のようでいて実は成績優秀だというので、ちょっと楽しみなんですが。

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