カクダイ サーモスタットシャワ混合栓 173-110 の感想

　Amazon.co.jpのページには商品説明が無いので選択に躊躇するかもしれないが、普通のサーモスタット内蔵のシャワーバス混合栓である。競合機種としては価格的にINAX RBF-511やTOTO TMJ40C3Sあたりが挙げられると思うが、ホームセンターなどでの特売では（寒冷地においては寒冷地仕様品も）9,800円程度で販売されていることも珍しくないので要チェック。

　まず、メーカーとしての商品クオリティには特に問題なし。機種選びではTOTOなどの名前が通ったメーカーの商品が安心ではあるが、同程度の品質の製品であればカクダイのほうが安いので、家庭用はもちろん、ビジネスホテルなどでもこの商品はよく使われている。取り付けについては、標準サイズの配管を使用している限り、どのメーカーの製品でも取り付け行程に違いは無い。

　以下、TOTO TMJ40C3S、INAX RBF-511、カクダイ 173-110の比較。（実際に三点を使用してみた感想）

TOTO TMJ40C3S
●利点
　従来のシャワーと比較して約15%（当社比）節水できるスプレー（節水）シャワータイプ。操作ハンドル部分の突起位置が吐水停止時に斜め（かつ操作ハンドルの上部手前の高さ）にあるので操作し易い。
●欠点
　水栓自体は断熱構造だが、お湯を出せば蛇口側のパイプは熱くなるため、蛇口の向きを変えようとする際に熱い思いをしたりすることがある。操作ハンドル部分はプラスチックに銀色塗装なので、傷がつくと激しく見栄えが悪くなる。また、ハンドルの突起形状に起因して操作時に指が当たる場所が1点に集中するため、長期的には塗装が擦れて剥げる（プラスチックの地色が透けてくるようになる）という問題からは逃げられない。操作ハンドルを補修パーツとして購入することは可能。

INAX RBF-511
●利点
　ソフトサーモにより一時止水後の再吐水したときに起こるお湯の温度変化を低減。蛇口側のパイプ先端にプラスチック製のキャップが被せてあるため、蛇口の向きを変えることが容易。
●欠点