競争戦略論 一橋ビジネスレビューブックス の感想
参照データ
タイトル | 競争戦略論 一橋ビジネスレビューブックス |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 青島 矢一 |
販売元 | 東洋経済新報社 |
JANコード | 9784492521359 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ |
購入者の感想
ビジネススクールで戦略経営論を学んでいる下名にとって非常にありがたい一冊だった.ゼミの教授の推薦もあったので購入してみた.戦略経営論と言えばMichael E.Porter から学習するのが常であるが,日本語訳は非常に読みにくく,落としどころがつかみにくいというのが本音,そこでこの書籍が役立つ.内容は大きくは,ポジショニング,資源,ゲーム,学習アプローチに関する個々の基本的な説明とそれらの複合的解釈を展開,教科書的な側面が強い記述である.最終的な結論は理論で全ての事象を説明できないといわんばかりの終わり方であり,少し物足りなさが残らなくはないが,それはそれ,戦略経営論の初期段階を学習すると割り切れば問題ない.Barney, Hamel, Brandenburger, Mintzberg 達の基本的な考え方を系統立てて整理してあるので,短時間で戦略経営論の概要をつかむことができる.ここから個別の経営学者の書籍を読破していくという勉強の仕方も考えられる.専門書は概要をある程度つかんでから深堀していくと理解が深まる場合もある.特に専門外の人が勉強を始める場合には有効かもしれない.下名は現在そのような勉強方法で経営学の知識を構築している.