再生可能エネルギーの真実 の感想
参照データ
タイトル | 再生可能エネルギーの真実 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山家 公雄 |
販売元 | エネルギーフォーラム |
JANコード | 9784885554216 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 一般 |
購入者の感想
これまでの再生可能エネルギ−の本は太陽光、風力、地熱等個別のエネルギ−に焦点を当てるか、技術など一つの項目で横並び解説するものがほとんどであった。本書は、各再エネに関して、概要、特徴、技術、内外情勢、事業性、課題とその対策等全てを網羅し、文字通り真実に迫っている。
日本では、再エネは周回遅れの状況にあるが、これを基幹エネルギ−とすべきという認識は着実に高まっている。再エネを総動員する必要があるが、筆者が強調するように、太陽光でスタートダッシュをかけ、エース格の風力を本格的に立ち上げ、開発に長期を要するが安定電源である地熱と水力の開発が続き、その間雇用効果が大きく一次産業の再生に寄与するバイオマスの事業性を高める、という再エネベストミックスを追求していくしかない。
筆者は、旧日本開発銀行で電力融資を担当した経験があり、事業として産業として成り立つとの視点を常にもっている。大規模電源との協調や電力システムとの調和・変革も念頭に、冷静に分析している。また、電気だけでなく熱や燃料としての再エネも重要であるが、バイオマスで詳しく記述している。本書の特徴の一つである。
また、本書は日経ビジネスオンラインの連載をアップデートしたものである。一話ずつ独立しながらもストーリーをつくっており、中身が濃いわりには読みやすいのも特徴である。再エネの初心者から専門家までカバーする「ためになる」本でもある。横書きながら375頁の大作であるが、価格はリーズナブルである。
日本では、再エネは周回遅れの状況にあるが、これを基幹エネルギ−とすべきという認識は着実に高まっている。再エネを総動員する必要があるが、筆者が強調するように、太陽光でスタートダッシュをかけ、エース格の風力を本格的に立ち上げ、開発に長期を要するが安定電源である地熱と水力の開発が続き、その間雇用効果が大きく一次産業の再生に寄与するバイオマスの事業性を高める、という再エネベストミックスを追求していくしかない。
筆者は、旧日本開発銀行で電力融資を担当した経験があり、事業として産業として成り立つとの視点を常にもっている。大規模電源との協調や電力システムとの調和・変革も念頭に、冷静に分析している。また、電気だけでなく熱や燃料としての再エネも重要であるが、バイオマスで詳しく記述している。本書の特徴の一つである。
また、本書は日経ビジネスオンラインの連載をアップデートしたものである。一話ずつ独立しながらもストーリーをつくっており、中身が濃いわりには読みやすいのも特徴である。再エネの初心者から専門家までカバーする「ためになる」本でもある。横書きながら375頁の大作であるが、価格はリーズナブルである。