職業としての風俗嬢 (宝島社新書) の感想

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参照データ

タイトル職業としての風俗嬢 (宝島社新書)
発売日販売日未定
製作者中村 淳彦
販売元宝島社
JANコード9784800238122
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

読みやすい本で、4時間強で読めました。

風俗嬢と税金という視点で書かれたものは少ないと思うので、興味深かったです。
第1章「風俗嬢の九割は税金を納めていない」や第2章「元国税調査官が明かす「風俗嬢と税」の闇」は面白いと感じました。
また、第1章で風俗の歴史を整理されており、良かったと思います。
ただ、赤線という言葉の由来は複数有るようですね。
元国税調査官のコメントが有るのは、興味深いですし、貴重だと思えます。

第5章「風俗店の経営はどれほど儲かるのか」も、風俗店を経営する場合の資金繰りについて書かれており、かなりの資金を用意しなければ、成功出来ない(成功するチャンスが非常に小さくなる)ということが、良く分かります。

第6章「日本と世界の性風俗はどう違うのか」も興味深かったです。
確かに、風俗=本番というのが世界の流れだと思います。売春防止法が有るために独自の進化を遂げたのが日本の風俗でしょうから。
ガラパゴス化と言われたりしますが。

一方、第3章や第4章は、中村さんの「日本の風俗嬢」を読んだ人にとっては、単なる焼き直しに映るように思います。
もちろん登場人物は異なっていますが。
また、東京の風俗を中心に書かれていますが、著者が両方とも東京在住なのでやむを得ないとは思いますが、もう少し広げても良かったかもしれません。
ただ、そうすると、鈴木大介さんの「最貧困女子」と重なるような気はします。

気になったのは、この本全体を通して、著者が何を言いたいのか良く判らないことでしょうか。
無理に複数のテーマをくっつけた継ぎ接ぎ感が有ります。
本のタイトル「職業としての風俗嬢」も、人目をひくために、このタイトルとされたと思うのですが、内容と一致しているのか、若干疑問が有ります。

冒頭に持ってきている、風俗嬢の9割が税金を払っていない、という内容について、論理的に見ると十分に説明しきれていないと思います。

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