体表から構造がわかる人体資料集 の感想

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人の写真と筋肉や骨格の図説で構成されています。

写真だけ図説だけの本と違い、写真と図が（全てではありませんが）ほとんどトレースをしたようにピッタリ同じなので、
「写真のここは〇〇なんだな、筋肉はこうなってるんだな」「イラストにするとこうなんだな」と見比べながら読むことができます。
「写真だけじゃ/イラストだけじゃわからない」という人におすすめです。

本の構成だけでなく、筋肉や骨格のイラストもとても見やすいです。
歩る食べる等の日常的な動作は載ってませんが、思い切り上を向く、前屈するといった体を大きく動かすポーズの説明はあります。
解剖学用語が出てきますが、ルビがふられていて読みやすいです。

ただ、人物の左上から光を当てているので、写真によってはかなり見づらいものがあります。
影になって潰れている側で説明されてもなぁ…と思います。
ポーズごとに光の当て方が違っていればもっと良かったです。

私は『やさしい美術解剖図』も持っていますが、情報量が多すぎて難しくて全然使えてません。
それに比べて『体表からわかる〜』はかなり分かりやすいので、ちょっと踏み込んで美術解剖やりたいけど難しい本しかない！という人や、解剖図の本を初めて買うという人におすすめだと思います。

（人体の描き方等の説明等は全くありません。あくまで美術解剖の本です。
あと、私は『動く美術解剖図　骨と筋肉がわかる人体ポーズ集』は持っていないので、比較してどうなのかはわかりません…。）