船乗りクプクプの冒険 (新潮文庫) の感想

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タイトル船乗りクプクプの冒険 (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者北 杜夫
販売元新潮社
JANコード9784101131054
カテゴリ文学・評論 » 文学賞受賞作家 » 芥川賞 » 26-50回

購入者の感想

タローは苦手な算数の宿題を投げ出し、本屋で中身を見ずに買ってきた一冊の本(ベラボーに安い)を取り出す。
その「船乗りクプクプ」という本は、まえがき+二ページの本文+『二百四十四ページの白紙』+あとがき、という奇天烈な本(ノート?)であった。
あとがきを読み終え、あきれるタロー。その直後のメマイ。気付くとそこは見知らぬ砂浜で、ナント自分が「クプクプ」になっていた!
元の世界に戻るため、クプクプは船に乗り込み、著者である「キタ・モリオ」氏(編集者に追われて逃走中)を探す旅に出る―

 ここまでが冒頭15ページまでの流れです。(拙い文章ですみません!) ここまで読まれて少しでも「面白そう」と思われた方、是非読んでみて下さい。オススメです!
この本に「冒険活劇」という言葉は似合いません。かといって「単なる滑稽な話」とは絶対に違います。それは随所随所に現れるユーモアと、そのユーモアの中に時折現れる「ハッ!」とするような「北杜夫」氏からのメッセージがスッと心地よく染み込むためだと思います。
 文体も小難しいものではなく、いちいち頭の中で変換しなくて良い(笑)のでとても素直に読むことができます。
 先を読ませぬストーリー、グイグイと引き込まれるユーモアセンス、非常に読みやすい文体、そして心地良く染み込むメッセージ。小中学生に是非とも読んで頂きたい一冊です。

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新潮社から発売された北 杜夫の船乗りクプクプの冒険 (新潮文庫)(JAN:9784101131054)の感想と評価
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