古寺巡礼 (ワイド版 岩波文庫) の感想
参照データ
タイトル | 古寺巡礼 (ワイド版 岩波文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 和辻 哲郎 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000070041 |
カテゴリ | ジャンル別 » アート・建築・デザイン » 日本の伝統文化 » 仏教美術 |
購入者の感想
奈良在住の27歳です。
僕はこの奈良という土地から一歩もですに今まで育ってきた。
だけど、僕は奈良県がずっと好きじゃなかった。
なーんにもない土地。
全然都会じゃないのに、かといって大自然を満喫できるほどの田舎でもない。
田んぼと畑ばかり。
同い年の友人はたいした夢もなく、就職の際も県外へ出たがらない。
若者の遊ぶ場所といえば、イオンのような大型のショッピングモールかパチンコか、せいぜいラブホテルくらい。
ヤンキーにかぶれる友人は、給料をつぎ込み、せっせとクルマを改造する。それも下品に下品に改造するのである。
ようするに、夢も希望もないシケた街。
こんなクソみたいな街ぜったいに早く出てやる!
そう思っていたぼくだけど、人生うまくいかず。。挫折を経験し、結局未だ奈良の人である。
前置きが長くなったが、そんな僕が、奈良を好きになりたい。
そんな思いで手にとったのがの本でした。
一日で読み切りましたが、内容は、正直に言うと、読みにくかった。。
ガンダーラがどうした、グプタ王朝がこうした。。などの歴史的考察が多く出てきます。
しかし、この読みにくさの一切は、僕の仏教美術、世界文化史にたいする無知に起因するもので、
和辻氏の責任では一切ありません。
僕は、仏教に関する知識がないもので、仏像の名前や古代の地名など、いちいち検索しながら読みました。
だので、自分的にはかなりの時間を費やしました。
しかし、和辻青年の仏像美術への情熱にはココロ動かされるものがありました。
そうして、この本お陰で、すこし奈良に興味を持つことができました。
地元奈良、シケたつまらない街だと感じていた奈良。
しかし、それは僕が奈良の側面だけしか見ていなかったからなのかもしれない。
そして奈良を和辻が褒めてくれている。
あんなに大嫌いだった奈良なのに、読んでいる最中、心のどこかで僕は嬉しい気持ちがこみ上げてくるのを感じていたのだった。
僕はこの奈良という土地から一歩もですに今まで育ってきた。
だけど、僕は奈良県がずっと好きじゃなかった。
なーんにもない土地。
全然都会じゃないのに、かといって大自然を満喫できるほどの田舎でもない。
田んぼと畑ばかり。
同い年の友人はたいした夢もなく、就職の際も県外へ出たがらない。
若者の遊ぶ場所といえば、イオンのような大型のショッピングモールかパチンコか、せいぜいラブホテルくらい。
ヤンキーにかぶれる友人は、給料をつぎ込み、せっせとクルマを改造する。それも下品に下品に改造するのである。
ようするに、夢も希望もないシケた街。
こんなクソみたいな街ぜったいに早く出てやる!
そう思っていたぼくだけど、人生うまくいかず。。挫折を経験し、結局未だ奈良の人である。
前置きが長くなったが、そんな僕が、奈良を好きになりたい。
そんな思いで手にとったのがの本でした。
一日で読み切りましたが、内容は、正直に言うと、読みにくかった。。
ガンダーラがどうした、グプタ王朝がこうした。。などの歴史的考察が多く出てきます。
しかし、この読みにくさの一切は、僕の仏教美術、世界文化史にたいする無知に起因するもので、
和辻氏の責任では一切ありません。
僕は、仏教に関する知識がないもので、仏像の名前や古代の地名など、いちいち検索しながら読みました。
だので、自分的にはかなりの時間を費やしました。
しかし、和辻青年の仏像美術への情熱にはココロ動かされるものがありました。
そうして、この本お陰で、すこし奈良に興味を持つことができました。
地元奈良、シケたつまらない街だと感じていた奈良。
しかし、それは僕が奈良の側面だけしか見ていなかったからなのかもしれない。
そして奈良を和辻が褒めてくれている。
あんなに大嫌いだった奈良なのに、読んでいる最中、心のどこかで僕は嬉しい気持ちがこみ上げてくるのを感じていたのだった。