Excel VBAの神様 ボクの人生を変えてくれた人 の感想

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内容のレベルとしては、基礎の入門書レベルで、VBAって何？から学べます。
この本は物語形式で、VBAの基本を学ぶことができます。
私はこの形式がとても苦手で決して自分で何かを学ぶ時は、この手の本を買うことはありませんでしたが、
今回、機会をいただき、読んでみたところ、物語が引き込まれやすい内容であったことと、参照図がしっかりと記載してあった為、VBAの基本についてしっかりと学ぶことができました。
業務で日常的に同じオペレーションをExcelで実施していて自動化したいと思っているITとは関係ない人も読んでみたら、業務効率化のきっかけを掴む一つになるかもしれません。

私にとっては、VBAを学べたことは勿論でしたが、物語形式で学ぶのが苦手という既成概念を破壊してくれたきっかけの一冊となり、今後、本を選択する幅が広がりました。

自称ですが、Excel VBA中級者の意見です。
まず、どの入門書にでも言えることですが、この本を読んだ翌日からバリバリとマクロが組めるようにはなりません。
しかし、VBAの入門書としてはこの本がベストだと自信を持って推薦できます。
なぜなら、入門書でありながら、次のような一文がさりげなく登場するのは特筆に値するからです。

「MsgBox ("こんにちは")　は初心者が犯す大間違いだ！こんなマクロを組んでいたらやがて行き詰まるぞ」（本書のホームレスの言葉）
確かに、大間違いですね。（私は半年もこの間違いに気付かずにマクロを組んでいました（苦笑）

それよりも、この本はホームレスがしている高級腕時計の謎を軸に話が進む小説です。
そして、軽く読んでいた最初の方の文章や会話の多くが伏線になっていて、
後半にこの伏線が次々に回収されていくのは、大掃除に似た快感です。

最後の章は、主人公と部長の『半沢直樹』ばりの凄まじいバトルに紅茶を飲むのも忘れてのめりこみました。
そして、エンディングでは目頭が熱くなりました。
途中、VBAの解説を斜め読みしたところがあったので２回読むことになりましたが、それも含めて素晴らしい本なので、同僚にプレゼントするために３冊追加購入しました。