みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記 の感想

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参照データ

タイトルみんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記
発売日販売日未定
製作者星野 博美
販売元文藝春秋
JANコード9784163903460
カテゴリ »  » ジャンル別 » ノンフィクション

購入者の感想

私的とあるので、どんなにか自分に引き寄せて書いているかと危ぶみつつ読み始めたのだが、不要だった。
リュートを習い始めるとか、運転免許を取るとか、風邪をひきそうになるとか、ちょっとずつ、私的な部分が描かれているのが、小休憩のように感じられるほど、濃い内容だった。
前半の部分より、中盤から後半に至ればいたるほどひきこまれた。

キリシタン迫害の歴史は、私はよくは知らなかったがというか、日本史で習った範囲くらいしか知る機会もなかったかもしれないが、
この本を読んであらためてもう少し学びたくなった。

宗教、とくに殉教は、なかなか私にはわからない。
しかし、ここに描かれ取り上げられている信者や、神父の姿に、手を合わせたくなった。
信仰というものの強さを感じた。

星野さんの筆力もすごいとおもった。

信徒発見から150年。
来年はきっと長崎のキリスト教関連遺産が世界遺産に登録されるのでしょう……。
長崎や平戸、五島へと足を運ぶ前に、ぜひとも一読して欲しい本。
キリシタンの歴史を追いかけたノンフィクションといってしまえばそれまででありますが
迫害、殉教といっても秀吉の時代と徳川になってからのそれは微妙におもむきがちがうとか
イエズス会と托鉢修道会(フランシスコ会やドミニコ会)のどちらの立ち位置でみるかで
見え方がかわってくるとか…いろいろ勉強になりました。

学者さんが書く難しい論文でなく、自分がはじめた楽器(リュート)のこと
あるいは 島原を旅してちょっとこわい思いをして…おもわずマリアのメダイに頼ったことなど
サブタイトルどおり「私的」なことも随所に散りばめられていて
メリハリが利いていて
450ページほどのボリュームある本ですが一気に読了いたしました、
いい本だとおもいます。

キリスト教をファストフードのハンバーガーにたとえて
修道会を説明するのは笑ってしまいました。
カトリックの人間なら思いつかない発想ですね

ただ、キリスト教の知識がある程度ないと、やっぱり難しく感じるかもしれません
(知識、興味がないと手は取らないから、いいのでしょうけど)。

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