小林陽太郎 ― 「性善説」の経営者 の感想
参照データ
タイトル | 小林陽太郎 ― 「性善説」の経営者 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 樺島 弘文(カバシマ ヒロフミ) |
販売元 | プレジデント社 |
JANコード | 9784833420068 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » ビジネス・経済 » ビジネス人物伝 |
購入者の感想
富士ゼロックスの経営者というよりも、経済同友会代表幹事として世に知られている経営者という印象が世間一般には強いのではないか。その人間「小林陽太郎」を題材とし、その魅力を隈なく表現したのが本書と言える。
ほとんどベンチャーのような状態だった会社に親会社から移籍し、様々な経営課題と向き合い、大企業に作り上げて行った手腕・経営手法自体、賞賛されるべき実績であると思うが、小林陽太郎氏が評価されるのは、その経営理念であり、時代の変化を先取りする感性にあるのではないかと感じる。それは信頼を基本と考え、性善説による経営を貫いたことでもあり、また高度経済成長時代のモーレツからビューティフルへの転換というタイミングを捉えたことに表われている。
また、戦後から現在に至るまでの日本における国際派ビジネスマンの代表的存在であり、財界活動の中で、諸外国のリーダーとの信頼関係を積み上げて来た面での貢献度も高い。こうした人材は如何にして育つのか、如何にして育てることが出来るのか。本書を読みながら考えた課題である。
ほとんどベンチャーのような状態だった会社に親会社から移籍し、様々な経営課題と向き合い、大企業に作り上げて行った手腕・経営手法自体、賞賛されるべき実績であると思うが、小林陽太郎氏が評価されるのは、その経営理念であり、時代の変化を先取りする感性にあるのではないかと感じる。それは信頼を基本と考え、性善説による経営を貫いたことでもあり、また高度経済成長時代のモーレツからビューティフルへの転換というタイミングを捉えたことに表われている。
また、戦後から現在に至るまでの日本における国際派ビジネスマンの代表的存在であり、財界活動の中で、諸外国のリーダーとの信頼関係を積み上げて来た面での貢献度も高い。こうした人材は如何にして育つのか、如何にして育てることが出来るのか。本書を読みながら考えた課題である。