国際頭痛分類 第3版 beta版 の感想

国際頭痛分類第2版の翻訳（2004年）、新訂増補日本語版（2007年）から7年ぶりに第3版が出版されました。国際頭痛分類第3版ベータ版は2013年7月に国際頭痛学会学会誌Cephalalgiaに掲載され、同年のうちに世界各国で翻訳されていきましたが、2014年日本語訳が漸く完成し、この度出版となりました。第2版とは同じ患者の頭痛でも診断が異なることがあり、また、第2版でAppendixに含まれていた疾患が新たにコード化されたり、分類の一部変更なども行われています。今後は、この新しい分類によって診断していくことが求められると思います。なお、ベータ版となっているのは、国際頭痛学会がこの分類に基づいた実地診療を見極め、将来的にはさらに修正を加えて正式な第3版を発表する礎になるという位置付けです。