両生類・はちゅう類 (小学館の図鑑NEO) の感想
参照データ
タイトル | 両生類・はちゅう類 (小学館の図鑑NEO) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 松井 正文 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784092172067 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 生物・バイオテクノロジー » 動物学 |
購入者の感想
ついに待望の本巻が発刊された。全種写真で、しかも野生での生態写真が多いのも本巻の価値を高めている。もちろん種類数の多いグループなので全種とはいかないが、日本産は全種を載せてあるので子供向けと言うにはもったいないのはこれまでのシリーズと同様。付属の鳴き声CDは日本産のカエルを42種と多く含み、外国産もイチゴヤドクやアジアジムグリガエルと言ったところが収録されている。ヤモリは期待されたトッケイはなく、ホオグロヤモリとスミスヤモリの2種だけでなのは疑問でしかも残念。解説は松井、疋田博士@京大と太田博士@琉大といった日本を代表する研究者があたっている。写真も松橋、前田、関氏というのも安心。個体の魅力を伝えるグリーンバシリスクやレインボーアガマなど成体のオスを選んでいるあたり好感が持てる。中にはクイズもあり、学習図鑑としてもちろんお勧め。巻末には飼育と観察や工作、爬虫両生類が抱える問題などもあり是非読んでもらいたい。特筆すべきは飛びもの4種(トビガエル、トビヤモリ、トビトカゲ、トビヘビ)の飛行写真がそろっていることや、2003年記載の新科のインドハナガエルが収録されていること。残念なのは少数ながらクシイモリやミナミイボイモリなどの写真が間違っているので改訂版で修正してもらいたい。コストパフォーマンスを考えるとこれ以上の図鑑はない。