たった１日で声まで良くなる話し方の教科書 の感想

ナレータ−や司会など、音声表現の第一線で活躍している著者が自らの体験やエピソードを交え、実践的な50の「コツ」を分かりやすくまとめている。
コツは「断るときはキッパリ×明るく」など端的な表現でまとめらており、巻末には付録として一覧が掲載されているのでプレゼン練習時のチェックリストとして活用すると改善すべき点が分かりやすくなるだろう。

自己評価だけでなく、TEDの出演者など優れたプレゼンターをこのチェックリストを意識しながら見てみると、「良いプレゼン」とは具体的にどこが良かったからそう感じたのか分析する「物差し」としても使える。

プレゼンのストーリーや構成、スライド作成には『スティーブ・ジョブス 脅威のプレゼン』を活用し、プレゼンターの表現手法に本書を活用すれば鬼に金棒ではないかと思う。

ポイントが適切にまとめられており、読みやすかったので一気に読んでしまいました。魚住さんは、失礼ながらアイドル的なアナウンサーのイメージがあったんですが、当書を見てイメージが変わりました。すごく努力されている方なんですね。
長年のアナウンサー経験などに基づく貴重な経験がたくさん書かれています。なかでも印象に残ったことは、朗読の効果です。私は、以前から話し方で悩んでおり、話し方教室にも少し通ったことがあります。そこでも朗読させられたのですが、やる意味が全くわからず、しぶしぶやっていました。しかし当書を見て、素晴らしい効果のある練習方法なのだと知りました。他にも滑舌や声質を向上させる練習方法や日常会話におけるちょっとしたテクニックが書かれており、とても実用的な本であると思います。