ワールド・フィギュアスケート 64 の感想

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大きな試合が終わり、アイスショー中心の号。今までの本誌より取材が改善され、レポは初日のみなどが多いが、写真はゲストが日によって変わったショーも網羅している。中表紙の浅田真央選手のスマイルの表情が良く、目次の次には庄司選手の１ページの写真があり、可愛らしい。世界フィギュアエキシビション大阪８ページ、スターズオンアイス10ページ（取材は代々木の初日のみ、日替わり演目は網羅していないのが残念）、スーパースターズオンアイス２ページ、プリンスアイスワールド10ページ（文章は横浜公演初日がメインだが、八戸公演の取材、横浜公演後半や八戸のみのゲストの写真は網羅。群舞の記事はやや寂しい。フィオナ組のインタビュー、ふれあいタイムの様子、ファンミーティングの内容もあり、その点は充実）、浅田真央トピックスとして、浅田真央展覧会２ページ（名古屋に高島屋での写真を朝日新聞から提供を得ている）、休養発表記者会見2ページ、オフィシャル写真集２ページ、臨海スポーツセンター存続フェスティバル記事２ページ、その際に行われたインタビュー記事が、高橋大輔、鈴木明子、町田樹、村上佳菜子各選手それぞれあり、こちらも上手く機会を捉えたと感じるところ。羽生選手スペシャルとして、仙台凱旋、園遊会などの行事、クロニクルと12ページ。ショーの紹介の最後に、キム・ヨナ選手特集として、10ページにわたり、オールザットスケート2014を中心に、本誌では多分久しぶりの辛仁夏氏の執筆で、キム・ヨナ選手が「惜しまれながら現役を引退するなかで選手として最後となる演技を情感たっぷりに披露してみせた」様子が紹介され、演技については「ジャンプは３回転サルコウとダブルアクセルしか跳ばなかったが、豊かな感情表現で」とフォローを忘れず、「キム・ヨナならでは豊かな感情と繊細な表現力を見せる意欲的な作品」など筆者ならではの絶賛の言葉が並んでいる。デヴィッド・ウイルソンの「キム・ヨナをコーチングできたことは私の人生のなかでもっとも完璧でベストな瞬間」という言葉も紹介され、最後は「ヨナのような選手が韓国から今後出現するのかどうか、楽しみなところだ」と期待が述べられている。この部分はキムヨナファン及び韓国のフィギュアスケートを応援したいファンには絶対のお勧めであろう。